株式レポート
10月16日 17時0分
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春先から一転、堅調さを増す米消費データ - マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部「米経済の「今」を読む -経済指標動向-」

2013年初に控える「財政の崖」(実質的な増税や歳出削減)が個人の購買意欲を抑制するとの懸念がよく聞かれるが、足元の消費はむしろ堅調ぶりを取り戻しつつある。昨日発表された米小売売上高は、消費が春以降続いた踊り場局面を脱却した可能性が高いことを示す結果であった。米商務省が発表した9月の小売売上高(速報)は、前月比+1.1%増と高い伸びとなった(グラフ参照)。また同時に発表された8月分の改定値は同+1.2%増に上方修正され、四半期で見ても7-9月期は前期比+1.4%とかなり高い増加ペースが続いている。8月分の速報(前月公表)では、消費の力強さをうかがうことは出来なかったが、今回の上方修正は幅広い項目に及び、小売データの印象は速報とかなり異なる。

新たに公表された9月分の小売売上高(速報)も幅広い業態が好調だった。業態別に見ると、売上高の増加に寄与したのは、ガソリンスタンド、自動車販売、店舗なし小売(ネット通販など)、食品・飲料販売などで、主要13業態全ての売上高が前月から増加している。ガソリンスタンドの売上高の増加はほとんどが価格の変動要因で説明できるが、ガソリン、自動車、建材など、単月の変動が大きい項目を除いた売上高(コア小売)でも前月比+0.9%増と堅調だ。

米消費は、春ごろから減速が続き、その後、年末にかけて再加速する過去2年の景気パターンを順調になぞっている。今年も例年のパターン通り年末にかけて消費の堅調さが増せば、国内雇用にも好影響が波及するだろう。目先は、年末商戦の動向がマーケットの注目を集めることになりそうだ。年末商戦では、ここ数年、ネット小売(店舗なし小売)の存在感が増しており、ネット小売各社の販売動向が1つの重要なバロメーターとなりそうだ。




マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 戸澤 正樹

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