地球に生き物が誕生してから、およそ40憶年。
進化と絶滅を繰り返し、地球は多種多様な生き物が暮らす星になりました。
現在に至るまで、地球に生まれた種のうちじつに99.9%は絶滅したといわれています。地球は豊かで、そして苛酷な星でもあるのです。
そんな絶滅生物のなかには「えっ、さすがにそれは嘘では?」と疑いたくなる変わった種もいます。
ユニークな絶滅生物の「絶滅理由」を紹介して話題となり、シリーズ80万部のベストセラーとなった『も~っと わけあって絶滅しました。』から、とくに変わった3種を編集部が独自に選んだランキング形式でお届けします。

3位:いかにも想像上のエイリアンっぽい「タ―リーモンスター」

 

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 クレーンゲーム機のアームのような口に、触覚のように飛び出た目。このいかにも嘘くさい見た目の生き物の名は、タ―リーモンスターだ。

 こう見えて彼らは、アメリカの石炭紀末の地層「メゾンクリーク層」における、最大のハンター。

 といっても、彼らの正体はいまだよくわかっていない。軟体動物のゾウクラゲ、または脊椎動物のヤツメウナギに近いという説はあるものの、ほかに姿の似た生物が見つかっていないのだ。

 彼らは独特すぎる進化をとげた結果、たまたまメゾンクリーク層では成功をおさめたが、ほかの環境では実力を発揮できず、環境の変化とともに絶滅したのだろう。