【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 32,862.30 ▼153.07 ( 3/18 )
NASDAQ: 13,116.17 ▼409.04 ( 3/18 )
1.概況
米国市場は長期金利の上昇を受けてハイテク株に売りが出て反落となりました。ダウ平均は87ドル安と下落してスタートしましたが、まもなくして買いが優勢になると上げ幅を広げ昼過ぎには212ドル高まで上昇しました。
しかし、取引終盤に上げ幅を縮めると引けにかけてマイナスに転じ結局153ドル安の32,862ドルで取引を終え反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も409ポイント安の13,116ポイントと4日ぶりに反落となり3%安の大幅下落となっています。
2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比4万5000件増の77万件となり改善を見込んでいた市場予想に反して悪化しました。また、2月の米景気先行指標総合指数も前月比0.2%上昇に止まり市場予想を下回りました。一方で3月の米フィラデルフィア連銀製造業景況指数は51.8と前月から大きく上昇し市場予想も大きく上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融を除く10業種が下げました。そのなかでもエネルギーが4%を超える下落となったほか、情報技術と一般消費財・サービスも2%以上下げています。また、コミュニケーション・サービスも2%近く下落しています。
4.個別銘柄動向
ハイテク株に売りが出るなか電気自動車のテスラ(TSLA)が7%近く下げたほか、アップル(AAPL)とインテル(INTC)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)も3%を超える下落となりました。グーグルの持ち株会社であるアルファベット(GOOGL)も3%近く下げ、フェイスブック(FB)も2%近く下落しています。
半導体株も安く、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とマイクロン・テクノロジー(MU)が5%以上下げたうえ、エヌビディア(NVDA)も4%を超える下落となりました。クアルコム(QCOM)も3%を上回る下落となっています。また、原油価格の大幅下落を受けてシェブロン(CVX)が3%以上下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。
一方で長期金利の上昇を受けて金融株が買われ、バンク・オブ・アメリカ(BAC)とウェルズ・ファーゴ(WFC)が2%以上上昇し、JPモルガン・チェース(JPM)も1%を超える上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年末までゼロ金利政策を続ける見通しが示されるなか景気回復でインフレ圧力が強まるとの見方から0.07%高い1.71%となりました。一時は1.75%まで上昇し1年2カ月ぶりの水準を付ける場面もありました。ドル円は108円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が昨日に回復した30,000円の大台を維持できるかがポイントとなりそうです。また、本日は日銀の金融政策決定会合後に金融政策の点検結果が公表されます。長期金利の変動幅を現状より若干広げプラスマイナス0.25%程度とすることや、必要に応じてマイナス金利の深掘りに動く姿勢を明確にすること、さらに年6兆円という上場投資信託(ETF)の購入額の目安を削減することなどが検討されると伝わっていることから結果公表を受けてのマーケットの反応が注目されます。
( マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)
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