今日から新社会人のみなさん、おめでとうございます。
久しぶりに電車に乗る人も多いようで、
長い通勤時間を有効活用したいという人も多い。
そこで、50万人以上のビジネスパーソンに読まれ、
今も多数の企業で新人研修のテキストとして採用されている
『入社1年目の教科書』の著者の岩瀬大輔さんが、
毎日のスキマ時間活用法をお伝えします。
本記事では最新のインタビューと『入社1年目の教科書 ワークブック』から、内容の一部を抜粋・再編集し特別公開する。(まとめ/ダイヤモンド社書籍編集局・和田史子)

入社1年目の教科書、入社1年目の教科書 ワークブックPhoto: Adobe Stock

毎日の
通勤時間を有効活用したい

今日から新入社員のみなさん、入社おめでとうございます。

充実した1年となりますこと、願っております。

さて、久しぶりに電車に乗ったという人も多いのではないでしょうか。

新入社員の方からよく受ける質問に
「通勤時間を有効活用したい」というものがあります。

テレワークが増えたとはいえ、通勤時間に1時間以上かかる人は少なくありません。

その時間をどう過ごすのがベストなのでしょうか。

私のおすすめは「耳の活用」です。

ワイヤレスイヤフォンの普及などから、「Clubhouse」など、さまざまな耳で聴くメディアが出てきて、人気を博しています。

毎日の、定期的なスキマ時間を「耳で情報を得る時間」にしてみてはいかがでしょうか。

例えば、ニュース番組を聞く、英語ニュースを聞く、経済情報を聞く、ちょっとしたビジネス用語を解説してくれる音声番組を聞く。

最近はRadikoなど、ラジオ番組もスマホアプリで聞けますので、選択肢は豊富です。

(編集部注:ダイヤモンド編集部も「ZAKU Biz ビジネス&経済をザクっと深く!」というビジネスと経済、株価の今や人気書籍の読みどころを紹介する音声番組を配信しています。無料です

耳で聴くメリットは、同時に他のことができるということです。

FT Podcasts(フィナンシャルタイムズのポッドキャスト)など海外のニュースや情報でディアの音声番組を、トレッドミル(ルームランナー)でウォーキングやランニングをしながら聴くのが私の日課です。今年に入って「ブロックチェーン技術を使用したデジタルアートが7億円以上の値をつけて落札された」みたいなニュースが盛り上がっていました。

こうした情報に歩きながら、走りながら、通勤しながら出合えるのが、耳で聴くメディアのおもしろいところです。

自宅でテレワークという人も、たまには目を休めて、耳で聴くメディアでリラックスタイムを過ごすのもおすすめです。

テクノロジーの進化で、スキマ時間の活用法とその可能性は無限に広がっています。

社会人生活をより充実したものにするために、ぜひ耳で聴くメディアを試してみてください。

『入社1年目の教科書』の50ルールの6に「仕事の効率は『最後の5分』で決まる」というのがあります。

入社1年目が知っておきたい<br />スキマ時間活用法

『入社1年目の教科書』の50ルール、気になる人はぜひチェックしてみてください。

次回は、入社早々気になる「有給休暇」についてお伝えします。
(2021年4月2日公開予定)

岩瀬大輔(いわせ・だいすけ)
ライフネット生命保険株式会社 共同創業者

1976年埼玉県生まれ、幼少期を英国で過ごす。1998年、東京大学法学部を卒業後、ボストン コンサルティング グループ等を経て、ハーバード大学経営大学院に留学。同校を日本人では4人目となる上位5%の成績で修了(ベイカー・スカラー)。2006年、副社長としてライフネット生命保険を立ち上げ、2013年より代表取締役社長、2018年6月より取締役会長に就任。同年7月より18ヵ国の国や地域に拠点を有するアジア最大手の生命保険会社であるAIAグループ(香港)に本社経営会議メンバーとして招聘される(いずれも2019年退任)。2020年、スパイラルキャピタルのマネージングパートナーに就任し、テクノロジーで業界変革や産業創出を行う企業の支援を行う。また、ベネッセホールディングスなどの社外取締役も務める。
世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2010」選出。著書は著書は『入社1年目の教科書』『入社1年目の教科書 ワークブック』(ダイヤモンド社)など多数。