解析対象は、米国の国民健康栄養調査に参加した成人1万575人のデータ。全体をまず1日の中で食事を摂取する時間帯の長さによって、10時間未満、10~13時間未満、13時間以上の3群に分類。さらに朝食摂取時刻が8時30分の前か後かで2分し、合計6群に分けて、血糖値やインスリン抵抗性を比較検討した。

 その結果、摂食時間帯の長短よりも重要なのは、朝食の摂取時刻である可能性が示された。つまり、8時30分以前に朝食を食べる人は8時30分以降に食べる人よりも、1日に10時間未満の限られた時間帯しか食事をしないか、または、最初の食事から最後の食事までの時間が13時間以上かにかかわりなく、空腹時血糖値とインスリン抵抗性が低かった。空腹時血糖値とインスリン抵抗性の双方が低いことは、2型糖尿病の発症リスクが低いことを表している。

 Knutson氏は、「朝食を早めに食べる方が健康に良いようだ。食べた物を処理する体の機能は、早朝の方が効果的に働くのではないか」と述べている。そして、「研究の次のステップでは、時間制限食を行う場合に、摂取可能な時間帯を1日の中で早めの時刻に設定することで、より大きなメリットを得られるか否かを検証したい」と、今後の展開に期待を表している。なお、この研究では朝食の食事内容までは検討されなかった。同氏は、「全粒穀物などの健康的な食品を選択すれば、さらに大きなメリットを得られるだろう」と語っている。

 Knutson氏らの研究には関与していない米イリノイ大学のKrista Varady氏は、「この新しい知見は理にかなっている。早朝は糖の代謝が良好で、時間の経過とともに代謝が低下するからだ」と解説。さらに、「食事摂取可能な時間を早めの時間帯に設定する時間制限食は、より高いメリットを得られる可能性がある」と述べている。

 一方で同氏は、「あまりにも早い時間帯のみ摂取可とすることは、実際にはうまく機能しないかもしれない。なぜなら、多くの人は夕食を抜きたいとは思わないからだ」とし、「継続が難しい極端な時間制限食では、メリットが失われてしまう」と、実行可能性の重要性を指摘している。

 なお、学会発表された研究結果は、一般に査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2021年3月22日)

https://consumer.healthday.com/3-19-breakfast-timing-could-affect-your-odds-for-diabetes-2651083624.html

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