50代が競争社会から「降りる」ことで、自分らしく働く方法とは競争社会から降りても自分が得する働き方とは(写真はイメージです) Photo:PIXTA

今年4月より施行された改正「高齢者雇用安定法」。それにより、定年が65歳以上70歳未満に引き上げられるなど、シニア世代の働き方が大きく変わろうとしています。さらに、コロナ禍で新たな生活様式が加速化している中、従来の価値観や常識に縛られていては体も心も長持ちしないでしょう。社会構造が変化している今こそ、自分をすり減らしてしまうそんな日々から自由になるチャンスなのです。そこで今回は、政治・教育ジャーナリストの清水克彦さんの新刊『人生、降りた方がいいことがいっぱいある』(青春出版社)から、会社員の「競争社会」から降りて豊かに生きる考え方を紹介します。

役職に縛られない働き方をしよう

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で炎上も恐れないコメントを次々と発している玉川徹さん。最近では私が勤務するラジオ局のワイド番組にも出演し、政治や社会の問題にゲスト出演しています。

 放送でもスポーツ紙の取材(2019年8月4日付『日刊スポーツ』)でも語っていて驚いたのが、50代後半で報道局の「平社員」だという点です。ただ、考えてみれば、報道局長や政治部長といった肩書がない分、自由にモノが言え、部長会議などに出なくて済む分、好きな取材活動ができるという見方もできます。