一橋大学名誉教授が実践している「やりたいことに向かって第一歩を踏み出す秘訣」何が起こっても「自分の時間は自分のもの」。自分のやりたいことに向かって行動に移してみよう Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大、刻々と変化する米中関係……。「このような予想困難な状況下では、いくら自分がやりたい人生を考えても難しい」と、あきらめの境地に陥ってしまう人もいるかもしれません。しかし、何が起こっても「自分の時間は自分のもの」です。今年のGWは、移動が制限され時間ができたことを「自由に使える休暇を手に入れた」と、好機としてとらえ、自分のやりたいことに向かって行動に移してみてはいかがでしょうか。その第一歩を踏み出す秘訣をお教えしましょう。(一橋大学名誉教授 石倉洋子)

先の読めない時代でも
自分の時間は自分のもの

 天気が良く、春らしくなってきたし、新年度が始まり、新たな気持ちになっている人も多いのではないでしょうか。

 企業も、いっときの「ほぼ在宅勤務」という状況から、「在宅勤務(あるいはリモートワーク)」と「オフィス出社」のハイブリッドを採用しているところが多いようです。

 一方、新型コロナウイルスのワクチン接種がもうすぐ始まるとはいえ、首都圏や大阪などの都市エリアでは新型コロナウイルスの感染者が増加傾向にあり、3度目の緊急事態宣言が発令されました。そのため、本来は旅行や外出する人でにぎわうゴールデンウイークも、今年は移動がかなり制限される状況が続くでしょう。

 しかしこれはある意味、「自由に使える休暇」を手に入れたともいえます。では、こうした時間を、どのように活用したら良いでしょうか?

 私自身が実践している方法、経験から得た「Do’s and Don’ts」(やるべきことと、やるべきでないこと)、そして、周囲の人たちの意見をもとにした、おすすめの方法をお教えしましょう。