あとは、50歳なら55歳、60歳なら65歳など、ひとまず5年後を視野に、どのような自分でいたいか、どの程度の暮らしをしていたいか、家族の状況と合わせながら想定しておけば大丈夫です。

会社員でありながら副業するという選択

「清水さんは、会社員でありながら副業ができていいね。こっちはオファーが来なくなったら無職だからね」

 タレントの大竹まことさんに何度か言われた言葉です。テレビやラジオで引っ張りだこのタレントでも「フリーランスは怖い」のだそうです。

 近年、フリーランスでの起業が増えていますが、そこまで踏み切れない人は副業での起業をおすすめします。

 ただ、私は、執筆も講演も大学講師も副業と思ったことは一度もありません。自分らしさを発揮できる機会ととらえ、ラジオの仕事と同等か、それ以上に力を入れ、「もうひとつの本業」と考えて取り組んでいます。

 私は副業を、報酬の支払われ方によって二つに分類しています。

時間労働型=コンビニエンスストアやファミリーレストランの店員、塾講師、大学の非常勤講師など時給計算で報酬が支払われるもの。

成果報酬型=コンサルティング、プログラミング、執筆、デザインなど、技術やスキルを活かして関わった案件の成果として報酬が支払われるもの。

 報酬の多寡から言えば、成果報酬型のほうが多くなりますが、前述したように「得意なこと」や「好きなこと」、もしくは「いつかやってみたいと思っていたこと」をベースに、あなたのキャリアや志向性に合わせてやってみればいいと思います。