中南米 2021年5月7日

【緊急レポート2021】
ドミニカ共和国でも最も被害を受けた飲食業界
新しい業態開発で生き残りを図る

SNSを中心に個人で料理をつくりデリバリー販売する人たち

 コロナ禍により4番目に出てきた新しい潮流は、マーケティング用語の「ロングテール」でいうところの「テール」に位置する、今までのドミニカ共和国ではマイナーだった業態で料理を販売する人たちです。

 具体的には、タイ料理やインドカレーなど東南アジア系の料理、ポルトガル料理やギリシャ料理、フランスの洋菓子専門のデリバリーなど、従来はマイナーで、より専門性の高い料理で、店舗は持たずゴーストキッチンで、インスタグラムを通して宣伝し、興味を持った人にデリバリーアプリもしくは直接電話で注文してもらうという形態が多くなっています。

個人でSNSを中心に販売されているタイカレー店。以前は東南アジア料理は成功しづらいメニューでした【撮影/風間真治】

 ドミニカ共和国では従来、この種のマイナー料理は市場規模も小さく、新規店舗ができても継続営業に至らないケースばかりでした。それが、バイクデリバリーが台頭してきたことで、店舗を持たなくても販売チャンスが増えたのです。

 バイクデリバリー市場の伸長と足並みをそろえるように伸びてきた業態といえるでしょう。

少し高価な生鮮食品の販売市場

 最後は少し高価な生鮮食品を売る市場です。

 特に輸入品の和牛やヒラメ、帆立貝など、従来は高価で売りづらい商品が、コロナ禍により食品が値崩れしている関係で、ドミニカ共和国にも比較的多く入るようになってきています。

 また、多くの人が外食を控える中で、家庭内で “いつもより少し贅沢”な食事をしようという人たちが増えてきたために、これらの高級食材の需要が増えてきているのです。

 これも日本と同じく新型コロナウイルスが生み出した「巣篭もり需要」といえるでしょう。

生鮮食材を専門に扱う店。店には日本から輸入された和牛なども並ぶ【撮影/風間真治】

(文・撮影/風間真治)

著者紹介:風間真治(かざま・しんじ)
商社の海外営業、中南米のドミニカ共和国駐在を経て独立。現在はカリブ海に浮かぶドミニカ共和国に住みながら、主に中南米諸国でこれから経済が成長していくような国々を頻繁に回り、未知なる客先を訪ね歩いては様々な新規事業の開拓に取り組む日々。中南米ではいくつかの国に会社を作り、貿易事業、港湾の通関業、不動産事業、インターネット事業、中古車販売業などを手がける。


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