「運がよくなりたい」「いい人に巡り合いたい」「幸せな人生を送りたい」、誰もが願うことだろう。2021年3月31日、2021年に1回しか来ない、最強の運気アップの日に発売された『SHOCK EYEの強運思考』は発売即重版。テレビ、新聞、ラジオ等幅広く紹介され、早くも話題沸騰の一冊。本書は、著者である湘南乃風のメンバー・SHOCK EYE氏による強運を引き寄せる思考法がまとめられている。
自己肯定感は低かった。誰よりも不安だった。承認欲求は人一倍強かったからこそ、動き続けて貪欲に活動できた。常に前を見て走り続けてきたことで運気は磨かれるのだと思う。

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自分の好きな色を選んで、自分らしさを出せばいい

 強運思考を実践するには、自分の色を鮮明にしていくことが大切だ。自分が選んだ色をどんどん鮮明にしていければオンリーワンになれる。

 オンリーワンになれば競争相手が減って、周りに振り回されなくなる。だからチャンスをものにしやすくなる。

 色の話を戦隊ヒーローに例えるなら、リーダーやセンターを務めるのはアカレジャー、サポートで脇に回るのがアオレンジャーやミドレンジャー、みたいなイメージだろう。僕自身はセンターより両脇に立つほうが心地いい。僕は、アカレンジャーよりも、アオレンジャーやミドレンジャーのようなタイプだ。

 アニメや漫画を見ていても主人公を好きにならない性格で、『ONE PIECE』ならルフィを選ばないし、『ドラゴンボール』でも孫悟空ではなくベジータやピッコロを選ぶ。湘南乃風でも、僕はそういうポジションに立つことが多い。中心からちょっと外れたところに立っていたい。

 組織の全員がアカレンジャーを目指す必要はない。

 だけど向上心を持って活動していると、いつもスポットが当たるアカレンジャーに嫉妬してしまう瞬間や、「アカレンジャーにならなきゃダメ」みたいに感じてしまうことがあるだろう。

 そういう感覚にとらわれると、やりたくないことをやって苦しい思いをしてしまう。

 アカレンジャーを目指す人ばかりのグループで浮かないように、「色の薄いアカレンジャー」みたいなことをやり続けて、自分らしさを出せなくなるかもしれない。

 もしも、そんなふうに苦しんでいる人がいたら、僕は「本当に赤になりたいの?」

「本当は青がいいと思ってない?」って声をかけたい。

一人ひとりが主役になれる

 青でいいのに「赤にならなきゃ」と思っている人って、アオレンジャーであるがゆえに自分にスポットが当たらなかったり、なんとなく周りから軽んじられていたりする気がして悩ましいんだと思う。僕も、湘南乃風でデビューした当初、アカレンジャーじゃなければカメラがこっちを向いてくれないと思い込んで、「フェアじゃないな」と不満を感じていた時期があった。

 でも実際は違う。アオレンジャーもメインだし、ミドレンジャーもメインで、組織に所属する全員に役割がある。一人ひとりが主役だ。青でも、緑でも、自分の好きな色を選んで、そこでカメラを向けてもらえるような質の高い仕事をしていれば周りから認めてもらえる。

 自分が担っている役割への自負も生まれる。周りがアカレンジャーを目指しているなかで、思い切ってアオレンジャーをやれば「個性的なあいつを呼ぼう」「あいつがいないとカッコつかないよね」っていう話にもなるはずだ。「アオレンジャーを呼ぶんだったら、ミドレンジャーも呼ぼうよ」という展開だって考えられるだろう。

 そして、色とりどりのキャラクターがしっかりと確立してこそ、グループは強くなる。

 違う色になれないことに悩まなくていい。強運思考を意識するなら、自分の色を鮮明にしていくことに力を注ぐべきだ。