ここでいう会話とは、ハンズの商品や社名に触れていないツイート。つまりは単なるおしゃべりです。

 最初から意図してこのバランスでつぶやいていたわけではありませんが、気がつけばそうなっていました。そして、いまではこの割合が私にとって最適の黄金バランスだと思っています。

広告の美辞麗句はフォロワーには響かない

 企業の看板を背負っているからといって、気負いすぎるのは禁物です。

「これ、見てください」「買ってください!」一辺倒の情報発信は、ツイッターには馴染みません。キレイな言葉で飾ることは、広告にやってもらえばいいのです。

 ツイッターで大事なのはフォロワーさんたちと同じ目線に立ってツイートすること。これこそが活発なコミュニケーションの第一歩です。

 ツイッターのフォロワーさんは、お客さまではなく友達です。モノやサービスを買ってくれるお客さまだと考えてしまうと、フォロワー数を増やそうとやっきになり、ついつい宣伝やPRをしたくなります。

 しかし、宣伝一色のツイートは面白くありません。会社の宣伝ばかりする人と友達になれないのと同じです。会うたびに、「今度、ウチの会社がこういうサービスを始めるから利用してよ」「今度、売り出す商品はすごいから買ってよ」。そんなことばかり一方的にしゃべる人と、友人関係を築けるでしょうか。誰だってちょっと引いてしまいますよね。

 だから、仮に商品やサービスを話題にするにしても、その話題を軸に会話が盛り上がらなければつまらない。距離を置かれてしまいます。 

 フォロワー=友達だと考えれば、おのずとツイートすべき内容が見えてくるはず。自分が友達にされたら嫌なこと、引いてしまうことを想像すれば、何をしてはいけないかがわかります。

 その反対に、友達に言われたらうれしいこと、一緒に盛り上がれそうなことをイメージすれば、ツイッターの特性を活かしてやるべきこと、ツイートすべき内容がなんとなくつかめるのではないでしょうか。ぜひ想像力を駆使して、「友達」に喜んでもらえそうなツイートを実践してみてください。