ひろゆきが語る「僕とそれ以外のインフルエンサー」の決定的な違いひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、テレビやYouTubeで圧倒的な人気を集める、ひろゆき氏。
20万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして、いかに彼が今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。

第1位のHIKAKINさんと違うこと

――ひろゆきさんの周りに「あの人、うまく生きているな」と思う人っていますか?

ひろゆき氏:いますね。本当は優秀じゃないのに「優秀そうに見せる能力が高い人」です。あるIT起業家の人は、自分が作ったITサービスをあたかも価値があるように見せて高額で売り抜けて大金を手にしています。

 でも、その人は嫌われていないんですよ。なぜなら、イメージがいいからです。

――イメージ?

ひろゆき氏:はい。大金を手にしても「豪遊してなさそう」「金に汚くなさそう」「いい人で優しそう」というセルフブランディングがちゃっかりできているんですよね。

 能力やスキルが秀でていなくても、そういうスキルがあるとうまくやっていけます。SNSを見渡せば、フォロワーが多いわりに「何か実績があったっけ?」という人がたくさんいますから。

――いわゆるインフルエンサーですね。そういえば、ひろゆきさんは「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」(LINEリサーチ調べ)で、HIKAKINさんに次ぐ第2位になりましたよね?

ひろゆき氏:そうですね。ただ、HIKAKINさんと僕では、決定的に1つ異なることがあるんですよね。たとえば、さっき語った「優秀そうに見せる人」っていうのは、セルフブランディングし続けないといけないんですよ。

 つまり、いい人に見せ続けないといけない。本当は悪口とか言いたくても我慢しないといけないし、嫌われないための努力が必要なわけです。

 HIKAKINさんに限らず、CMに出演している好感度の高い芸能人なんかも、炎上するような発言はしませんし、プライベートも清廉潔白でいることを求められますよね。それって、僕から見ると「息苦しいだろうな」と思うわけです。

「平気で悪口が言えます」

――ひろゆきさんも好感度は高くないですか?

ひろゆき氏:高くないと思いますよ。僕のことを嫌いな人は多いでしょうし。

 ただ、僕の場合、嫌われてもいいと思っているから、平気で悪口とか炎上しそうなことが言えるんですよね。その代わり、CMのような仕事は来ませんが(笑)。

――毒舌で人気になる人が最強ということですかね?

ひろゆき氏:好感度が高い人って、文春砲のようなスキャンダルで一発退場するじゃないですか。いい人のように見せてきたのに、「いい人じゃないじゃないか!」とか、「アイドルなのに恋愛してるじゃないか!」って怒り出す人が現れますから。

 イメージを壊さないように生きている人は、プロだと思いますけど、かなりしんどいですよね。だから、何しても許されるキャラの人が最強ですよね。たとえば、僕が立ちションしている様子が週刊誌に撮られたとしても、僕の人生で何もマイナスは起こりませんから(笑)。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、20万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。