テレワークでの業務調整は、どのように行うべきか?

 テレワークで大切なことは、「アウトプットの量を多くすること」です。アウトプットとは、成果物のことだけではなく、“報連相”などのコミュニケーションも含め考えてください。アウトプットの質を高めるには、まず量を増やす必要があります。

 下図では、縦軸に業務の習熟度、横軸にはアウトプットの量を置きました。習熟度が高くアウトプットが多い人は「スター」とし、ここを目指してほしいと思います。どこの企業でも多く分布されるのが「職人」です。習熟度は高いのですがアウトプットの量が少ない人は、チームへの貢献が見えず評価もしづらいということになります。次に習熟度は今一つですがアウトプットの量が多い「成長株」です。アウトプットの量が多ければ指導する機会も多くなりますので、習熟度は自然と上がっていくことでしょう。一番注意が必要なのが習熟度も低くアウトプットも少ない「未知数」です。放っておくとメンタル不調を引き起こすこともあります。

 まずは、アウトプットの量を増やしてもらえるように、働きかけをするとよいでしょう。小さなチームを作ってフォローができれば安心です。

メンバーをスター・職人・成長株・未知数に分けるメンバーをスター・職人・成長株・未知数に分ける

 メンバーをいったんこのように仕分けして、「スター」には業務改善を任せたり、「職人」に「成長株」や「未知数」の教育係をお願いしたりするなど、チームメンバーをうまく組み合わせていくことで、テレワークでもチームで成果を出せるように工夫をするとよいでしょう。