本当に子どもの力を伸ばす学校

目黒星美学園は2023年4月から、男女共学のサレジアン国際学園世田谷中学高等学校として新たなスタートを切る。これまでの女子教育の伝統を受け継ぎながら、PBL※1型授業や英語教育に力を入れ、独自の社会探究プログラムに取り組む。目指すのは世界的な「良き市民」。

目黒星美学園中学高等学校
小西 恒教頭

 目黒星美学園は、1960年にカトリック・ミッションスクールとして開校、少人数教育が特徴の中高一貫の女子校だが、2023年4月に男女共学の「サレジアン国際学園世田谷」として生まれ変わる。設立母体は、世界で教育事業を展開するサレジアン・シスターズ※2。創立者の聖ヨハネ・ボスコは「良き市民」の育成を掲げており、同校もその意志を受け継いで、変わりゆくグローバル社会の第一線で活躍する、世界的な「良き市民」の育成を目指す。

 サレジアン国際学園世田谷の教育の特色は三つある。一つ目は問題解決型のPBL型授業を全教科で実施すること。議論や発表の機会を数多く設け、多様な考え方に触れながら考察を重ねて結論を導き出す。知識を習得するだけでなく“考え続ける力”を育むのが目的だ。

 二つ目は、インターナショナルコースの新設。英語力に応じた習熟度授業を展開し、帰国生などを対象に一部教科ではオールイングリッシュの授業を行う。同校では伝統的に英語教育に力を入れており、オーストラリアの姉妹校サレジアン・カレッジへの交換留学をはじめ、さまざまな海外研修を用意している。新コースの設立で英語力をさらに飛躍的に伸ばしていく。

独自の社会探究プログラム
を通して社会と出合う

 そして三つ目が、独自の社会探究プログラム「VCP(ボランティア・コミュニケーションプログラム)」を授業に組み込むこと。小西恒教頭は、VCPの目的を“ボランティアという社会貢献の一つの手法を通じて、社会とつながること”と説明する。「本校では12年から、東北の被災地に実際に足を運び、復興イベントなどで地域貢献を行う“被災地ボランティア研修”を実施してきました。また、学校周辺の高齢化問題に着目して “ひまわり喫茶”で交流活動に取り組んだり、国土交通省の依頼を受けて“災害時に役立つマンホールトイレ”を女性視点で快適にするアイディアを提案したり。生徒たちは中高生ならではの柔軟な発想で思考し、協働しながら課題発見のプロセスを実践、VCPの経験を通じてキャリアにつながる将来の夢に出合うこともあります」。

「心の教育」である宗教の授業では、自分とは違う隣人も、共に神の愛する存在であることを知り、“違い”が排除ではなく、共生に転じて価値を生じることを学んでいく。

「共学化で期待するのは、論理的な思考をする男子生徒の加入でPBL型授業が活性化し、生徒たちの視野がますます広がることです。自分が世界の一員であることを常に認識し、利他の心を持って“自分にできることは何か”と考えられる人を育てたい」(小西教頭)

 近年は国公立大学を視野に入れる生徒が増え、難関私立大学への合格者も増加。特別講座や集中講習も用意され、「行ける大学」ではなく「行きたい大学」へのサポート体制も充実している。

※1「PBL」……Problem-Based Learning:問題解決型授業
※2「サレジアン・シスターズ」……1872年に聖ヨハネ・ボスコ、聖マリア・ドメニカ・マザレロによって設立されたカトリック女子修道会

東松島市(宮城県)が同校発案の女性視点での防災アイディアを採用した縁から、近年では毎年現地を訪れ、共に防災の取り組みを実施している
目黒星美学園中学高等学校
(2023年度、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校/共学校に変更予定)
http://www.meguroseibi.ed.jp/
本当に子どもの力を伸ばす学校

学校データ

目黒星美学園中学高等学校
(2023年度、サレジアン国際学園世田谷中学高等学校/共学校に変更予定)
女子校
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