本当に子どもの力を伸ばす学校

主体的な学びを実践するICE(アイス)モデルを導入、学びたくなる授業を展開

聖学院中学校・高等学校

先駆的な“思考力入試”で知られる聖学院では、ICEモデルを導入、生徒が主体的に学ぶ授業を展開している。今年度から、高校で「グローバルイノベーションクラス」も始動。「Only One for Others」という教育理念の下、キリスト教精神による人間教育にも力を入れている。

聖学院中学校・高等学校
児浦良裕広報部部長

 聖学院では、生徒たちが主体的に学ぶ姿勢を身に付けるため、全教科でICEモデルを導入している。これは主体的な学びを実践する学習法で、Ideas(基礎知識)、Connections(つながり)、Extensions(課題解決)の頭文字を取ったもの。基礎知識は、他者や世界に貢献する価値づくりや課題解決のためのもので、学びは「問い」から始まる。

 このICEモデルは、コロナ禍におけるオンライン授業でも展開された。例えば、高1の物理の授業動画では、“リオ五輪のリレーで、なぜ日本は米国に勝てたのか”というテーマを提示。“各選手のタイムは米国の方が速いのに、日本が勝てたのはバトンパスがうまくできたからでは?”という仮説を立て、“効率よくバトンを渡すにはどうすれば良いのか?”という問いを投げ掛けた。生徒たちはその問いを受け、運動や加速度に関する基礎を学び、バトンはどのタイミングで渡すのが良いのかを分析。教員は、各生徒のアイデアを検証して最終的な結論を導き出した。

「ICEモデルは、従来型の授業のように知識を注入してから応用に移るのではなく、まず生徒の興味や関心を呼び起こす“問い”から始まります。生徒たちは試行錯誤をしながら、課題を解決するために知識を学ぼうとします。結果的に知識はしっかりと定着し、何より授業が面白くなるので、主体的に学ぶ意欲が生まれるのです」と児浦良裕教諭は説明する。

グローバルイノベーションクラスが始動

 2021年度からは、高校で「グローバルイノベーションクラス」が新設された。

 同クラスの教育には三つの柱がある。一つ目は、週3時間、SDGsを英語で学ぶ「Immersion」。ディスカッションやアクティビティー、発表を通じて、社会とつなぐツールとしての英語を学ぶ。

 二つ目が「STEAM(スティーム)」。週6時間の授業は全て探究・PBL※型で行われ、ものづくり・ことづくりに必要なツールを学び、創造力を育成する。

 そして三つ目が、ゼミ形式の「PROJECT」。自ら課題を設定し、その解決に向けて学内外で連携し、協働・研究活動を行う。

 この三つの柱の土台として、新聞やニュース記事を基に、ロジカルシンキング・クリティカルシンキングを養うリベラルアーツを学んでゆく。

「このクラスの目標は、世界的な課題を、自分事として取り組み、他者や世界に貢献できる人間になること。“Only One for Others”を具現化できる人材の育成を目指しています」と児浦教諭。

 キリスト教精神による人間教育でも定評のある聖学院。グローバルな視野を有した教育を推進しているため、海外大学を志望する生徒も多い。今年度は、“StudentからLearnerへ”というスローガンを掲げ、主体的に学ぶ生徒の育成により一層力を入れている。

※「PBL」……Project Based Learning:課題解決型学習
入学後の新入生オリエンテーションの様子。3日間のガイダンスのまとめをレゴブロックで表現する中1たち
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https://www.seig-boys.org/

 

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