普通なら「分かりました、これから気をつけます」と言えば済むところを、どうも感情的な反応が多いので、いちいちややこしい感じになる。

 たとえば、仕事が雑なので、もう少し丁寧にやるように注意しただけでも、あまりに落ち込んだ様子を見せるため、「そんなに気にしなくていいよ」などと、つい心にもないことを言ってしまい、「気にしろよ!」と心の中で叫ぶ羽目になる。

 注意されてもなぜ注意されたのかに目を向けずに、注意した上司や先輩のことを、「いい人だと思ってたのに、もう嫌い!」などと言いだすこともある。そういう話じゃないだろうと周囲もあきれる。万事こんな感じなため、いくら注意しても改善されない。

本人は身を守るために必死

 このようなタイプは、自分が知識不足やスキル不足だったり不注意だったりしてミスをしたのに、上述のように、

「だから自分には無理なんです。ちゃんと適性を踏まえて仕事を割り振ってください」
「本当はこの仕事は引き受けたくなかったんです。それなのにやれって言うから」

 などと人のせいにすることがある。

 こうした他罰的な態度を取るのは、傷つきやすく、いったん傷つくとなかなか立ち直れないため。自分の身を守りたいという防衛本能から、「自分にそんなことをやらせる方が悪い」というようなことを言いだすのである。