本当に子どもの力を伸ばす学校

一人一人の生徒を大切にする文化を持ち、判断力と生きる力を育成する

神奈川学園中学・高等学校

1914年に創立された女子の伝統校。女子に「判断力」と「生きる力」を与えるのが教育理念で、自主性を尊び、一人一人の生徒を大切にする校風がある。知識と体験を一体化した「Kanagawaプロジェクト」など、社会に関わる探究活動も大切にしている。

神奈川学園中学・高等学校
及川正俊校長

 昨年度、コロナ禍のためさまざまな学校行事ができなくなった。それをマイナスと捉えず、生徒の自由な発想を育むチャンスと考えたという。

 例えば、中止となった文化祭での発表の場の代替として、部活動の“公演プロジェクト”を実現した。放課後を中心に開催されたその催しは、生徒自身が感染予防策を検証・実施し、制約のある中でも発表の機会を得て、生き生きと活動できた。

「本校の建学の理念は“女子に判断する力を”“女子に生活の力量を”というもので、生徒の自主性やアイデアを大事にしてきた学校です。判断する力を育てるために、できるだけルールを少なくして自分で考える余地を残しておこう、というのが創立者の考えでした。最近では携帯電話の使用ルールや通学用のリュックの使用も、生徒たちが話し合って提出した要望書を基に、学校側と協議をして決めました。そうした生徒たちの自主性を、できる限り尊重する学校なのです」

 今年度就任した及川正俊校長は、神奈川学園の特色をそう説明する。

体験を通じて考えを深める
「Kanagawaプロジェクト」

 同校の教育を特徴付けるものに、「Kanagawaプロジェクト」がある。これは一人一人が自らの夢を見つけるために、社会と国際舞台に出ていく取り組みだ。最大の柱は中3の「多文化共生」と高1の「日本の課題」。昨年度は実施できなかったが、例年、中3は1週間、学年全員がホームステイを含む海外研修(オーストラリア・ニュージーランドから選択)を体験。高1では沖縄、水俣、四万十川、京都・奈良、東北から1方面を選択する「国内フィールドワーク」を実施する。事前学習を踏まえ、現地の人々と交流する中で、現代日本が抱える課題について学ぶ。「水俣病事件と福島第一原発の事故の問題が、中央と地方の格差構造の中にあることを気付いたり、現地での体験を通して生徒たちは視野を広げ、考えを深めていきます」(及川校長)。

 また、担任と生徒の間でやりとりする「Diary」というツールがある。

「Diaryで少し心配なところがあれば、担任はすぐに話を聞くようにしています。勉強が苦手な子には手を差し伸べ、順調な子でもつまずいたときには支援を惜しみません。特に中学時代は、生徒たちが安心感や自己肯定感を得られるような環境づくりに力を入れて高校への飛躍につなげます」と及川校長。

 進路指導では「その子にとってかけがえのない進路の実現」を支え、国公立大や早慶上理、GMARCHなどへの合格者を堅調に出している。

 昨年度からは、社会で活躍する卒業生たちの話をオンラインで配信、身近なロールモデルを通して、将来の自分に向き合う機会も増やした。愛校心のある生徒が多く、人生の節目に母校を訪れる卒業生も多い。

生徒運営で行われた部活の公演プロジェクト。感染対策をしながらの練習は大変だったが、披露できる喜びを感じながら精いっぱい練習の成果を発表した
神奈川学園中学・高等学校
https://www.kanagawa-kgs.ac.jp/
本当に子どもの力を伸ばす学校

学校データ

神奈川学園中学・高等学校
女子校
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