本当に子どもの力を伸ばす学校

高校のコースを再編成、表現力や発信力を鍛えて進学実績を出す

中村中学校・高等学校

江戸下町の風情が残る江東区・清澄白河に立地し、関東大震災や東京大空襲などで校舎を3度焼失しながら不死鳥(フェニックス)のようによみがえった歴史を持つ。入学後に学力を伸ばすことに定評があり、きめの細かい進学指導も大きな特徴。来年度から高校のコースが再編成される。

中村中学校・高等学校
江藤 健教頭

「本校は規模の小さい学校なので、合格実績や進学実績に派手さはありませんが、多くの生徒が入学時より学力を伸ばし、日東駒専レベル以上の大学への現役進学を果たしています。特に今春は、総合型選抜や学校推薦型選抜で合格した生徒が7割を超え、さまざまな場面で表現力や発信力を鍛える本校の教育の成果が出ていると考えています」

 江藤健教頭はそう説明する。

 学問の土台となる日本語力を高めるため、読書指導やクリティカルシンキングの授業に加え、作文や小論文、教科のレポート課題など、思考を文字化する機会を多く設け、ほとんどの生徒が5年間で100本を超える表現を行う。また個人発表やグループ学習を通じて知識をアウトプットする機会が多く、日常的にプレゼンテーションが行われている。ちなみに「トビタテ!留学JAPAN※」の選考で6年連続、同校の生徒が日本代表に選ばれた。プレゼンテーション力が鍛えられた成果といえる。

 進学指導では、総合型選抜や学校推薦型選抜を希望する生徒のために「キャリアサポーター制度」を設けている。これは担任とは別に生徒一人一人に教員が付いて、エントリーシートなどの作成をはじめ、小論文指導や面接練習などの個別対応を行うもので、きめの細かい進学指導が、進学実績に表れている。

特徴際立つ3コース制に
高校を再編成

 同校では来年度から、高校で特徴の際立つ3コース制を導入。バランスの良い学習でリベラルアーツ力を育む「先進コース」と、課題解決スキルや表現力、主体性を高める「探究コース」、そして留学や充実の英語授業で英語力を伸ばす「国際コース」となる。

 先進コースでは、文理にとらわれない融合的な教育が特徴で、ニーズが高まるデータサイエンスなどの授業も予定されている。

 探究コースでは“総合的な探究の時間”を3年間で10単位に増やし、従来から行われていたPBL(課題解決型学習)を進化させる。「昨年度の探究学習では、地元の事業者とコラボレーションして、工場見学を通して製造から販売に至る過程を学び、商品ラベルを製作して文化祭で販売も体験しました。今後も探究コースでは、フィールドワークなども実践して、社会で必須のスキルを身に付け、その成果を個人の履歴として保有し、受験時の武器にしていきたいと考えています」(江藤教頭)。

 国際コースの特徴は、留学が必須であること。留学期間は12カ月、6カ月、3カ月から選択でき、普段の授業ではネイティブ教員が英語力をしっかり伸ばす。最終的に実践的な英語力と国際的な視野を持つことを目指し、海外大学進学も視野に入れる。

「人懐っこく、フレンドリーな性格の生徒が多い」(江藤教頭)という同校。緑豊かな清澄公園に隣接するキャンパスは明媚で、伸びやかな空気が漂っている。

※「トビタテ!留学JAPAN」……文部科学省が展開する留学促進キャンペーン
同校では、個人発表やグループ学習を通じて学んだ知識をアウトプットする機会を多くつくり、表現力や発信力を磨いていく
中村中学校・高等学校
https://www.nakamura.ed.jp/
本当に子どもの力を伸ばす学校

学校データ

中村中学校・高等学校
女子校
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〒135-8404
東京都江東区清澄2-3-15
03-3642-8041
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