(1)「とりあえずやる」ができない完璧主義者
 常に「正解」を親に決められてきたからか、自分で道を決めて踏み出したり合っているかわからない道に進んだりするのが苦手です。「完璧でなければ」という意識が邪魔をして、何もできないまま時間がたってしまうことが頻繁にあります。例えば「資格をとるべきかそうでないか」と考えすぎて何年もたつ、「明日の飲み会に参加すべきかしないべきか」を考えすぎて一日中悩んでしまうなどです。

(2)常に何かに追われている気がして、何も楽しめない
「息抜き」や「無条件に楽しむ」ことが苦手なのも、アダルトチルドレンの特徴のひとつです。とにかく常に頭の中に「タスクをこなさなければ」「こんな事をしていていいのか」と考えが巡っていて、メリハリをつけるのが苦手なのです。例えばせっかくの休日にも仕事の事が気がかりで遊びに没頭出来ず、過剰に仕事に精神をむしばまれてしまうことなどがあります。何もできずに一日が終わった日などは、自身を勝手に責めて立ち直れなくなることもあるでしょう。

(3)他人が気になるあまり、何も出来ない
 親の顔色をうかがって育ってきたからか、過剰に他人からの評価や顔色が気になることも「自分は他人と違うかも」と考えるきっかけになります。仕事中に過剰に周りの言動や行動が気になったり、大勢の前での発表の際に言いたい事が言えなかったりすることはありませんか?発言や行動に慎重になりすぎて空回りし、相手に理解されにくかったりすることや、自分の過去の発言に対して酷く後悔する事、悩みすぎて思うように行動ができないことも「生きづらさ」の特徴の一つです。

(4)本当の自分が何かわからない
 前述の「周りが気になる」「何かに追われている気がする」ことも相まって、自分の意思や感情が自分でもわからなくなる時があります。ただ、ある程度この状況に慣れてくると「何がしたいの?」「何が好きなの?」と聞かれた時に答えられるよう、とりあえず暫定的に自分の意見を決めておく傾向も増えてきます。

 しかしその「仮の気持ち・意見」を決めてしまうことにより、ますます心の底で自分が何を望んでいるかがよくわからなくなることも。すると、時によって考え方が変わり、自分が何を考えているのかがわからなくなってしまいます。例えば主体性・自己分析を求められる就活などでは、自分の考えや価値観を明確に判断出来ないため、非常に苦労する方もいるでしょう。

(5)過剰な自己嫌悪を繰り返す
“自分への期待度が高いわりに何もできていない”、と自己嫌悪に陥る頻度が非常に高いことも、特徴のひとつと言えるかもしれません。悩んでも仕方ないことでも、思うようにいかなかったことや頑張れなかったことについて考え始めると、いつまでも悩み続けてしまう傾向があります。

 例えば、事前に立てた一日のスケジュールが遂行できなかった場合、翌日以降のスケジュールを夜通し立て直してしまうことなども。他には「自分はこうなれるはずだ」と高い目標を立てたものの、すぐに現実との差に気付いて落ち込むことも。ある意味、自身を過大評価しすぎていて、無駄に落ち込んでしまっているとも言えるでしょう。