本当に子どもの力を伸ばす学校

「学びたい」思いを引き出す教育を実践。来年度から高校で新コースがスタート

十文字中学・高等学校

2022年に創立100周年を迎える女子教育の伝統校。変化する社会の中で「自ら考え、協働できる人」の育成を目指し、学校改革に着手している。来年度からは高校で「自己発信」「特選(人文・理数)」「リベラルアーツ」の新コースがスタートする。

十文字中学・高等学校
横尾康治校長

 十文字中学・高等学校は1922年、まだ女性が教育を受けることが困難な時代に開校された。今年4月に就任した横尾康治新校長は、来年の創立100周年を前に、「創立の原点に立ち返り、生徒が自ら『学びたい』と思うサイクルを創り出したい」と抱負を語る。

「今は、望まなくても教育が与えられる時代になりました。ですが、『学びたい』と思う欲望は、本能的に誰もが持っているものです。時代は一段レベルアップされて繰り返されます。ロボットやAIとの共存が求められ、再び主体的に学ぶ時代が到来しているのです」

 横尾校長は2016年から生徒の主体性を大きく育む改革“Move on プロジェクト”を主導してきた人物。探究学習による授業改革をはじめ、ICT活用、理数教育、キャリアプログラムなどの取り組みを行ってきた。現在はネクストステージに入り、「キャリアプログラム」「未来の探究」「グローバル教育」「STEM(ステム)教育」を4本の柱に、「自ら考え、協働できる人」の育成を目指している。

十文字の良さを
生徒自ら発信

 授業以外でも生徒たちの主体性を引き出す試みが実施されている。その一つに「生徒広報委員会」がある。生徒たちは、学校説明会での受付や案内、学校紹介の動画制作やプレゼンテーションなど、発信内容の全権を任されている。例えば、ある班は受験生の声に十文字の良さを伝えるヒントが隠されているのではないかという仮説を立て、中学と高校の受験生にリサーチを実施。女子校を選んだ理由と選ばなかった理由を聞いたところ、選ばなかった生徒には、「女子だけだとイジメがあるのでは?」といった誤ったイメージを持つ生徒が多いことが判明。そこで、それを払拭するメッセージを発信し、実行したという。

「これまでの探究の学びが凝縮されている好例だと思いました。広報活動にやりがいを持って取り組んでいる生徒たちを見て、『やりたい』という気持ちや『学びたい』という意欲をかき立てる機会をもっとたくさんつくらなければと思いました」と横尾校長。

 そうした思いを凝縮させ、生徒の「主体性」をさらに伸ばす三つの新しいコースを来年度高校でスタートさせる。

 ①「自己発信コース」は探究型の授業で自己表現力と対話力を育成し、英語でも自己発信できる力を身に付けることを、②「特選コース」は上位難関大学進学により、自己実現を目指す。③「リベラルアーツコース」は、芸術系や保健体育系なども含め、多様な進路を目指す生徒のために幅広い選択科目を用意し、将来の可能性を広げてゆくことを目指している。

「どのコースにおいても個性を最大限に伸ばす機会を提供します。先の見えない時代ですが、生徒たちが自ら切り開く力を十文字で身に付けていくことを信じています」(横尾校長)

「生徒広報委員会」では生徒が主体的に学校説明会での受付や案内、プレゼンテーションなどを行い、十文字の良さを発信している
十文字中学・高等学校
https://js.jumonji-u.ac.jp/
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学校データ

十文字中学・高等学校
女子校
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