本当に子どもの力を伸ばす学校

文武両道主義の男子伝統校。やり抜く力と人間力を備えた人材を育成

成城中学校・成城高等学校

創立136年を迎える伝統校。2021年度から完全中高一貫校となった。文武両道主義の下、「授業第一主義」や「自学自習」の堅実な校風を受け継ぎつつ、13年度から「成城版グローバル教育」を推進し、グローバル時代をけん引する人材の育成に注力している。

成城中学校・成城高等学校
岩本 正校長

 1885(明治18)年創立の成城は、「文武両道主義の下、人間力の高い、やり抜く力を備えた生徒の育成」を教育方針に掲げ、「自学自習」「質実剛健」「敬愛親和」「自治自律」を校訓に、国家・社会に貢献する有為のリーダーを輩出してきた。

 同校の特長の一つは「教員と生徒の距離が近いこと」と言うのは、同校で20年以上教壇に立ってきた岩本正新校長だ。質問コーナーや面談室が設置された職員室には、生徒たちが入れ代わり立ち代わり訪れる。「2015年に完成した新校舎では、職員室・自修館(自習室)・進路指導室を同じフロアに造り、生徒が学習・進路の相談をしやすい環境を整備しました」と自らのアイデアだったことを明かす岩本校長。また70席ある自修館には卒業生のチューターが常駐し、「自学自習」を習慣化し、希望する進路実現を目指す。

 今年から完全中高一貫校化の利点を生かしてカリキュラムを改善、「基礎学力の充実」を目指す。国語は男子が苦手な文章による表現力の強化を図り、英語にはネイティブによるライティングの指導が入る。生徒が自分で考える力を引き出すため、「本物に触れる教育」にもこだわった。例えば中学の技術家庭の「栽培」実習に備え、学校の敷地内に生徒280人分のプランターが並べられるスペースを確保。夏には江戸東京野菜の「内藤とうがらし」の収穫を目指す。

オンライン文化祭に
1万人が参加

 教育の「グローバル化」や「ICT化」にも力を入れてきた。13年の夏休みから導入したオリジナルの「エンパワーメント・プログラム」は、議論・企画・発表を全て英語で進める校内研修で、カリフォルニア(UC)大学の学生の指導により行われる。英語力を磨くだけでなく、UC生の視野の広さやポジティブシンキング、強靭な精神力に刺激を受ける生徒が多く、グローバルな「キャリア教育」となっている。

 ICT教育も若い教員を中心に積極的に推進されている。その努力が結実したのが昨年開催されたオンライン文化祭「ツナグ」だ。仮想空間の中に成城の校内を再現し、その中でゲームや企画展示を行うなど多彩な情報発信で、成城史上初の1万人の参加者を動員した。

「例年通りの文化祭はできないから諦めるのではなく、『できる』ことから最高の文化祭をつくろうという発想でスタートし、最後までやり抜いてくれました」と岩本校長。その他、開設以来90年を超える伝統行事の臨海学校など多彩な行事があり、そこでも諦めない強い心とやり抜く力が醸成されている。

「成城には他者を尊重し、互いに励まし合いながら成長できる、自由な校風があります。当校で学ぶ真の財産は生涯の友や恩師との出会いと、自分の夢を見つけ、それを実現するまでやり抜けるだけの強い心を育てられることだと確信しています」(岩本校長)

同校の職員室は廊下を隔てる壁がない。放課後、職員室前の通路には質問待ちの生徒たちの行列が見られる
成城中学校・成城高等学校
http://www.seijogakko.ed.jp/

 

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学校データ

成城中学校・成城高等学校
男子校
最寄り駅
都営地下鉄大江戸線「牛込柳町」
〒162-8670
東京都新宿区原町3-87
03-3341-6141~4
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