エチオピアの主食は、
クレープのような「インジェラ」

アフリカの多くの国では皆で大皿を囲み、分け合って食べるスタイルが一般的アフリカの多くの国では皆で大皿を囲み、分け合って食べるスタイルが一般的

 シバの女王とソロモン王の伝説でも知られる、アフリカ東部に位置するエチオピア。アフリカでは唯一植民化されたことのない国で、今も独特の食文化が受け継がれています。主食はテフ(イネ科の植物)の粉を発酵させて蒸し焼きにした、インジェラと呼ばれる酸味のある薄焼きパン。大皿に敷いてその上におかずをのせ、手でちぎりながら皆で分け合って食べるのが一般的です。またコーヒー発祥の地といわれるエチオピアでは、日本の茶道のようにコーヒーを淹れて客人をもてなす、「カリモオン」と呼ばれる伝統的なセレモニーが今も行われています。

客人をもてなすときに女性が執り行うコーヒーセレモニー「カリモオン」客人をもてなすときに女性が執り行うコーヒーセレモニー「カリモオン」