ワクチン接種反対の市民が抗議に来て、
道庁・市役所の職員が感染

 先日、“ワクチン接種反対グループ”を名乗る市民がマスクを着用せずに札幌市役所に抗議に来たというニュースがありました。抗議に来たといえども、相手は市民。札幌市役所によると「マスクを着けることやパーティションのある部屋での対応をお願いした。ご理解はいただけなかった」とのことなので、職員はどうしても濃厚接触を免れません。

 対応した市役所の職員3人がコロナに感染したといいます。このグループは北海道庁もマスクをせずに訪れ、このときに応対した道職員からも4人の感染者が出ているそうです。

 私はその場にいたわけではありませんが、

「ワクチンを接種しなければならない根拠をちゃんと回答してくださいよ!」
「万が一、ワクチンを接種して死亡したら、責任を取るのか」
「ワクチンを打つことで健康が阻害される可能性を、説明する義務があるのでは!?」

 など、マスクをしない口から、文言とともにつばのしぶきも散っていたのではないかと予想できます。

 今回のトラブルで感染してしまった職員の方は気の毒としか言いようがないですし、当事者ではない私が詳しい状況を把握しているわけではありませんが、感染を広げないという職員の安全性の面から考えると、対応の線引きが甘かったと思わなくもありません。クレーム対応で大切な見極めはスピード感も求められるのです。