第1打席の大谷選手

 1回表、ア・リーグの攻撃から。先頭打者としてバッターボックスに入った大谷選手は、前日魅せたホームランダービー後の少し疲れた表情は全くなく、真剣な眼差しでナ・リーグ(ナショナル・リーグ)先発のマックス・シャーザー投手(ワシントン・ナショナルズ)の姿を見つめます。シャーザー投手が投げた1球目はストレート。すると大谷選手は1球目から果敢にスイング。惜しくもファウルとなります。続く2球目もストレートで攻めるシャーザー投手。これをバッドで捉えるも、残念ながらセカンドゴロで凡退することに…。

第1打席の大谷選手GETTY IMAGES

先発投手として強打者に挑んだ大谷選手

 続く1回裏も注目は大谷選手、投手としてマウンドに立ちます。彼がこの回対戦したのは、メジャーリーグを代表する好打者として知られるフェルナンド・タティス Jr.選手(サンディエゴ・パドレス)、マックス・マンシー選手(ロサンゼルス・ドジャース)、そしてノーラン・アレナド選手(セントルイス・カーディナルス)の3人。

 100マイル(約162km)以上の速球を披露した大谷選手は、タティス Jr.選手をレフトフライに、マンシー選手をセカンドゴロに、そしてアレナド選手をショートゴロに抑え、三者凡退と完璧な投球を披露しました。オールスターゲームということもあり、多くのピッチャーの活躍を待ち望むファンのために、大谷選手の投手としての活躍はこの1回裏のみとなります。