(3)「夏バテしないようにしっかり食べないと」派

「夏バテしないようにしないといけないからさ!」と言いながら、カレーでもとんかつでもなく、カツカレーを食べる。麺類かごはんかの選択ではなく、麺類とごはんもののセットを頼む。「暑くて倒れそう」と出先でアイスを食べる。気分的にはすごく分かります!でも、それがどこか言い訳になってしまっているケースがあるのも事実です。

 ぜひ知ってほしい、気をつけてほしいのは、こういうパターンが一番夏バテしやすい、ということです。カロリーや炭水化物が多くても、それをエネルギーに変えるのに必要なビタミンB1が不足したり、タンパク質や鉄分が不足したりすることでスタミナ切れを起こしやすいからです。

 こういう食事をしやすい人は、まずは、ダブル炭水化物のセットではなく、麺類か丼ものの、どちらか一つにしましょう。その際、丼ものの方が肉や魚、タマゴなどタンパク質を補給しやすい傾向にありますので、麺類を選んだ場合は、ゆで卵をトッピングするなどして、タンパク質が不足しないようにしましょう。そして、「暑くて倒れそう……」となる前に、早めに水分補給をしてくださいね。

 また、家でも「食べた量」が把握できるように、大皿盛りのシェアはできるだけ避けましょう。洗い物が多くなって大変ならば、1プレートにすべてを盛り付けても良いと思います。大皿から好きなように食べていると、せっかくバランスを考えて作った献立でも、メインのおかずはたくさんおかわりしたけれど野菜のおかずは少なめ、というように、最終的に栄養バランスが変わってしまうこともあります。カロリーの面からも栄養面からも、事前に一人前ずつ取り分けることをおすすめします。