あなた自身の参加意識の低さが
部下の姿勢にも影響する

 私たちは、「人から必要とされている」と思うとモチベーションは高まるのですが、とくに必要だと思われなければ、モチベーションは低くなる生き物なのです。あなたもそうではありませんか?

 ところで、部下を心配する前に、リーダーとしてのあなた自身はどうでしょう。

「ああ、また会議か……」と、とりあえず会議に出席していませんか?

 そんなあなたの姿が、部下に「会議は自分の仕事の邪魔をするもの」という印象を植えつけてしまうのです。リーダーのあなたが、会議での役割を認識し、参加意識を持って臨むことが、部下の会議への参加意識の向上につながります。

 つまり、リーダーのやることは、「会議における部下の役割を伝えること」なのです。あなたは、会議に出席する役割を部下に伝えていますか?

 かつて私が出席した会議で、「この会議に出席する意味がさっぱりわからない」というものがありました。上司から出席しろと言われ、とりあえず座っていたのです。

 ほかの仕事のことが気になり、座っているのは苦痛でした。

 私はこの会議でどんな役割だったのでしょうか? 頭数を揃えるためだったのでしょうか? とくに出席しなくても問題なかったので、その次から、自分には関係なさそうな会議は欠席しました。ですから、「会議に出席しない部下」の気持ちは、私もよくわかっているつもりです。