「ウチに合った銀行」をどう選ぶか

 それでは、どのような銀行とつきあうといいのでしょうか。結論から言うと、私が一番にお勧めしたいのは、「紹介」で決めることです。

 男女がおつきあいする相手を探すときも、誰かに紹介してもらってうまくいったというケースは多いはずです。お互いのことをよく知っている方が仲介すると、事はスムーズに進むもので、それは銀行との取引にも当てはまります。

 知り合いの経営者や顧問をお願いしている税理士、コンサルタントなど自分のことを理解してくれている人、そして取引をつないでくれようとしている銀行から信用されている人に、紹介してもらうことをお勧めします。

 取引を検討している銀行のことをよくご存じの方であれば、事前にはもちろん、取引開始後も多岐にわたって相談することができるでしょう。また、銀行側からも、信用のおける方の紹介であれば安心なのは、言うまでもありません。

 どの銀行と取引するか、どうぞお一人で悩まず、ぜひ信用できる方に相談をしてみてください。きっといい方向に進むはずです。

銀行には普段から足しげく通ったほうがよい理由

 次に、銀行へ通う頻度についてです。財務担当者ならば、業務の必然性から銀行とは日常的に接触しているでしょう。問題は、社長が銀行へ通う頻度です。

 結論を言うと、社長は銀行へ足しげく通いましょう。これはよくある話ですが、普段はまったく銀行へ行っていないのに、困ってから慌てて銀行に足を運ぶ社長さんが少なからずいらっしゃいます。