「月次決算」の説明に社長が毎回、全部の銀行へ行く必要はありませんが、大きな事案があった月などは、社長がみずから説明に行った方がいいでしょう。少なくとも、メインバンクには必要でしょう。

 最低でも月に1回は銀行に行くのが目的であって、月次決算の説明は、その手段に過ぎません。月次決算の他の報告機会は、3カ月ごとの「四半期決算(半期決算を含む)」説明会、そして「年度決算」説明会です。

 年度決算は、実際に締めて確定してからではなく、決算月の前月あたりに決算数字の見通しを報告しておくといいでしょう。何でも早め早めが肝心ですし、銀行としても早い段階で知っておくと安心です。

 このように、銀行は決してハードルが高い場所ではありません。銀行員は堅い人が多いという世間一般のイメージがありますが、実際に会うと気さくな性格の人が多いものです。先行きが見えないこれからの時代、銀行とうまくつきあっている会社と、そうでない会社とではおのずと差が生じるでしょう。ぜひ、銀行を活用して会社の基盤を強固なものにしましょう。