出世度を「生まれ月日」ではなく
「星座」の違いで見てみたい!

 科学的根拠のなさそうな占いと言えば、血液型や星座占いが筆頭格だが、その反面、根拠が希薄であるがゆえに話題にしやすいということもある。

連載第9回で「生まれ月と出世度の関係」を見てみたところ、その結論は「生まれた月日や月による出世度に違いはありそうだが、あってもわずかであり、断定はできない」という歯切れの悪いものだった。

 しかし、本当にそうなのか? 筆者としても長らく気になっていたため、前回からかなり間が空いてしまったが、第9回の内容を趣向を変えて分析し直してみたい。ズバリ、「星座と出世度の関係」である。

「ほとんど関係ないんじゃないの!?」と思われた読者も多いだろうが、言うまでもなく星座は生まれ月と密接に関係している。第9回の結論を星占いと突き合わせてみれば、その信憑性をさらに詳しく検証できるかもしれないと思った次第だ。

 誕生日と出世度の関係を一次判断するための基となるデータは、これまでと同様、「ダイヤモンドD-VISIONシリーズデータベースサービス 役員・管理職情報ファイル」であるが、これだけでは絶対数に関するデータしか得られないため、第9回と同様、人口統計に関するサイトもいくつか参考にさせてもらった。一部、第9回と同じ「表」も使用することをお断りしておく。

【復習1】役員の誕生日には
人為的な「特異日」があった

 それでは、第9回で紹介した生まれ月日別の役員人数のランキングを、再度見てみる。上場企業における生まれ月日別の役員人数を表したのが、「【表1】生まれ月日別役員人数順位」である(第9回の表1を転載)。