「これだけは食べちゃだめ!」
おつまみは?

 反対に「絶対に食べてはいけない」というNGおつまみはあるのだろうか。

「ポテトチップスなどのスナック菓子は糖質と脂質の過剰摂取になりがちです。塩分も高いので、どうしても食べたい場合は量を少なめにして、ピリ辛きゅうりなどの野菜を一緒に取るなどの工夫が必要です。また、〆(しめ)のスイーツはカロリーが高くなりがちなので避けたほうがいいでしょう。

 基本的に総菜系であれば食べる量にさえ気を付ければNGはありません。血糖値を上げるご飯や麺類、いも類は1品までに抑え、揚げ物ばかりにならないようにトータルバランスに気を配ることが大切です」

 ダイエットでは「揚げ物はNG」というイメージが強いが、安達さんによると「複数の中の1品」であればOKとのこと。我慢ばかりで挫折するのに比べれば、上手に取り入れて長く続けることが重要のようだ。

 体はアルコール分解に多くのエネルギーを消費することで血糖値が下がり、炭水化物を欲するようになってしまう。私たちが〆にラーメンやらお茶漬けやらを欲するのは、あらがいようもない現象というわけだ。どうしても〆がほしいとき、どのようなものをチョイスするべきなのだろうか。

「おみそ汁やスープなどで済ませるのがベストです。体を温める作用もありますし、満足感もあります。お米を食べたいときはかみ応えもあって満腹感の出る焼きおにぎりがいいでしょう。

 さらに、最近は糖質オフのラーメンなども豊富にありますよね。他のおつまみとのカロリーを計算しつつ、たまには糖質オフのラーメンや春雨ヌードルを食べるのもいいですよ」

 雑炊やお茶漬けだとサラサラ食べられるため満腹感が減ってしまい、さらにもう一杯、もう一品…と進んでしまう恐れがある。〆を米や麺などの炭水化物にする場合は、かみ応えや味付けに満足感のあるものを少量つまむのがいいだろう。

管理栄養士が選ぶ!
コンビニおすすめおつまみ7選

 最近ではコンビニでも健康面に気を使ったおつまみが増えている。前述のように、カロリーや栄養素に気を付けながら選ぶことで晩酌とダイエットの両立を続ける助けとなるはずだ。

 今回はコンビニで手軽に購入できるおすすめのおつまみを安達さんに聞いた。「1日30分」のウオーキングをしながら、コンビニに立ち寄って今夜のお供を選ぶといいだろう。

イカの一夜干し

「イカに含まれるタウリンはコレステロール値を下げる働きと肝機能向上の効果があり、お酒との相性が抜群です。普段の食事で不足しがちなミネラルも多く入っているので、糖質や脂質の代謝もサポート。低カロリー高タンパク、かみ応えもあって満腹感も得られるのでダイエットにおすすめのおつまみです」

枝豆

「アルコールの分解を促し、肝臓の働きを助けてくれるメチオニンという成分が野菜の中でもダントツなのが枝豆。糖質の代謝に必要なビタミンB1と脂質の代謝に欠かせないビタミンB2が豊富です。カリウムもむくみ防止になるので、晩酌に必要な栄養が全て入ったおつまみと言ってもいいでしょう」