下位の秋田県、佐賀県
評価は低いが点数の伸びは大きい

 先述した通り、47都道府県における点数は軒並み上がっており、46位の秋田県(67.5点)、47位の佐賀県(67.3点)も、共に点数は昨年から大きく上昇している。佐賀県は、順位こそ最下位だが、点数は3.8点も増加しており、点数の伸びでいえば、47都道府県中で11位となっている。また、秋田県も順位は昨年から1つしか上昇していないが、点数の伸びは全体で4番目に大きい。

「これまでは、他県との比較という相対的な評価だったものが、外出できない状況下により、純粋に自分たちの生活に注目し、いわば絶対的な評価をするようになった。そしてそれが、住んでいる地域を改めて見直すという行為につながっている」と田中社長は説明する。 

 その地に暮らすことに幸せを感じ、満足感を得ているかは、あくまでも個人的な要素だ。ただし、それが地域全体への「愛着度」や「定住意欲度」につながっているのが事実。住民個人の評価が上がれば、必然的に地域の評価も上がってくるはずである。

(ライター 西嶋治美)