リモート会議のカメラ映りを良くするには

 続いて、Webカメラ使用時の老け髪脱却チャレンジである。
 
 リモート会議が導入されてからWebカメラを買った人は多いことと思う。さっそくセッティングして動作をチェックし、モニターに映った自分の顔を見た時、あなたはこう思わなかったであろうか。「なんだか幽霊みたいだな」と。
 
 「幽霊」の部分は個人の感想によって異なるので、人によっては「ゾンビ」になるかもしれないし、ある人は「泥棒」かもしれない。ともかく自分が想定・期待していたより自分のカメラ映えが悪くて、ネガティブな印象を抱きはしなかったか。
 
 紹介するテクニックは、当今の女子高生なら誰しもが実践しているような基本的なものを二つ、髪を若々しく見せるもの一つである。
 
 まず、カメラは見上げる位置に固定すべきである。見上げた方が、映りがよくなるからだが、仮にカメラを下の方に置くと男性の場合はヒゲのそりあとや鼻毛など、好ましくないものが映り込むリスクが格段に上がる。つまりカメラを見上げる位置に設置すれば、プラスの要素を増やすと同時にマイナスの要素を減らすことができるのである。
 
 次に、レフ板を用いることである。レフ板とは、写真をきれいに取るために用いられる、主に白い板のようなアレであるが、これをWebカメラの前でも使いたい。しかし男性、特に中年以降の男性はそういう小細工に抵抗を感じやすそうで、筆者も同年齢であるからその気持ちが非常によくわかる。
 
 しかし、ご安心召されたい。レフ板は何も専用のものを用いる必要はなく、白いコピー紙などを置くだけでオーケーらしい。これによって顔色や髪の毛が明るく見えるようになる。
 
 最後に、手の皮脂を髪に塗るという方法である。あの、手のヌルヌルはいかにも不潔な分泌物という感じがするが、実は「天然オイル」としてなかなか良質で使えるらしい。これを髪に塗る。頭皮に指を押し当てながら髪を整えるとツヤが出て、さらに髪がフワッとなっていいあんばいになる。カメラ映りもバッチリなおじさんが完成するわけである。
 
 これらを駆使することで、幾度となく開催されるリモート会議も素晴らしいカメラ映りで乗り切ることができるようになる。
 
 老け髪をどうしても気にしてしまいがちなコロナ禍であるが、これらの対策を複合的に講じていくことでいくらかは髪の毛の状況を好転させることができるだろう。どれも日常で手軽にできるものなので、一度試してみるのもいいかもしれない。