コンセプトは「人と人をつなぎ」
「楽しくコミュニケーションがとれるサービスの提供」

―PVを継続して伸長させるのは、容易なことではない。御社は、どういったポリシーでPVを伸ばす施策を行ってきたのか?

笠原健治

 弊社がmixiを運営するに当たって、2つの基本的な考えがある。

 1つが、「既存の友人・知人という関係性を基に、ネット上で人と人をつなげていくこと」。もう1つが、「つなげた人たち同士で日々便利に楽しくコミュニケーションをとれるサービスを提供していくこと」である。その2つが活発・活性化していく施策とは何かを考えて、これまでやってきた。

 そこで、これまで利用者が最大だった日記以外にも、多様なコミュニケーションサービスを打ち出しそうと導入を決めたのが、『mixiアプリ』だ。もちろん、弊社だけで行う方法もあったと思うが、それでは限られた本数しか提供できないだろう。そこで、どんな会社や人でもミクシィ上に自由にアプリケーションを展開できるようにし、多様なコミュニケーションサービスを提供できる仕組みを構築した。

 現在、PCのアプリの場合は、1PVにつき0.01円~0.05円を事業会社に支払うというモデルで運営を行っている。今後もゲーム性が強いものや実用的なものが登場し、色々なコミュニケーションサービスの形が生まれるだろう。

 他にも、最近では人と人とをつながりやすくする『仲良しマイミク』『myリスト』などの機能を追加した。つまり、マイミクという単品のものから、友人関係の濃淡にかかわらずコミュニケーションを広げられる機能を追加し、ユーザーの意識を少しずつ広げている。

 そのことで、より気軽にマイミクを増やすきっかけになっていると思う。どちらの機能も順調に推移しており、『仲良しマイミク』に関しては、既存の『マイミクグループ化機能』と比べて圧倒的な設定数になっている。

 今後は、友人・知人をより見つけ易くする機能や、今以上にマイミクを管理し易くする仕組みを作ることで改善を図っていきたい。これらは、早くて年内に始める予定だ。

―ユーザー数1700万人、約160億PV(9月PC・モバイル合計)ではあるが、アクティブ率に関しては約50%(9月)と、年々ダウンしている。それはなぜか?

 そもそも「3日以内」という非常に厳しい定義で算出しているため、タイトなアクティブ率となっている。ユーザー数が約1800万人になった今、PCでインターネットをするのは「1週間に1度」という人もいるだろう。

 「1週間に1度PCを使うときに必ずmixiを見る」という人ならば、その人にとっては“アクティブ”だ。しかしミクシィにとっては、その程度では“アクティブではない”ことになる。そういった観点から、今後アクティブ率の算出スパンを「1ヵ月に1度」などに変えていくタイミングではないかと考えている。