―これまで「招待制」で会員を増大させてきたmixiだが、来年2月から「登録制」を導入し始めるのは、どういった理由からか?

 招待制は、mixiをやっていそうな人たちの間では広がって行き易いが、そこから一歩離れたユーザーに対しては、届きそうで届かない悪循環になっている。実際、40歳代でmixiをやっている人の割合は全人口の10%弱。その数字自体は決して低い数字ではない。しかし、逆に言うと10人中9人はmixiをやっていないという状況だ。

 我々が目指すのは、誰しもがコミュニケーションをするときに使うサービス、いわば“コミュニケーションのインフラ”である。よって、「mixiを以前からやりたいと思っていたが、周りが誰もやっていないのでやりづらい」という人もカバーしていきたい。

 また、「ハブ」になるような人に登録制で入ってきてもらい、彼らが周りの人を招待する形でユーザーになって欲しい。「招待制から登録制へ」というよりは、登録制も併用していく形で進めていくつもりだ。

―当初、登録制の移行はもっと早い段階を想定されていた。なぜ遅れたのか?

 1つは、「mixiアプリ開始後の方がよいのではないか」という判断があったこと。mixiアプリの開始スケジュールがずれこんでいたせいもあるが、mixiアプリが一段落し、色々なサービスが楽しめるようになってから、「やはり登録制に移行した方がいいだろう」と思った。

 もう1つは、登録制で入ってきたユーザーが1人で使う状態が続き、本来のmixiの楽しさが十分伝わらずに終わってしまうようなことにならないようにしたいと思っているからだ。現在は、友達を見つけ易くし、元々の友人・知人としっかりつながることができるサービスを構築している。これは、早くて年内のリリース予定だ。そうした準備が終わってから登録制を導入すべきだと考えている。

―登録制によってどれくらいユーザーは増えると考えているか?

 極端に増えることは見込んでいない。基本的には、招待で入ってきたユーザーの方が登録制で入ってきたユーザーよりアクティブな可能性が高いと思っている。よって、「登録制で極力ハブ的な人に入ってきてもらい、あとは招待状で広げてもらう」という流れを作れる誘導をしてきたい。

―近い将来、社長が目指すPVやユーザー数の水準は?

 基本的に目指すのは“コミュニケーションのインフラ”だ。コミュニケーションツールとして、一番使われるサービスになっていきたい。「利用頻度が最も高くて、楽しくて、便利で、安心して使えるコミュニケーションサイト」が理想だ。

 現在1800万人のユーザー数に関しては、3000万人くらいまで伸ばすことを、当面のターゲットにしていきたい。

 計算によると、日本の20代人口のうち、今や60%強が「mixi」を使っていることになる。ゆくゆくは90%を超えて普及していくポテンシャルがあると思っている。そこを目指していきたい。

 一方で、30代以降のユーザーはまだまだ少ない。今後普及率の低い30代以降を1.5倍~2倍に増やすことを目指していけば、3000万人という数字は見えてくると思う。

 そのためには、今後も「みんなに毎日大事に使ってもらえる」サービスを作っていくことが我々の使命だ。