ポイ活のための浪費を避けるコツ
自然にたまるのが理想

 ポイ活で最も避けたいのは、ポイントをためるがために買い物をしたり、安くはないサービスを利用するように行動を縛られたりすることだ。

 それをなるべく避けるには、自然にたまるポイント、消費しやすいポイント、このいずれかを軸にためるとムダがない。

 自然にたまるポイントは、通信会社がユーザーに付与してくれるポイントがその代表。NTTドコモのdポイント、auのPonta、ソフトバンクのPayPayボーナスなどで、さらにポイント還元率が上がる特定日などのユーザー特典もあり筆者もお勧めしてきたが、各社が廉価プランを打ち出したため、乗り換え後は付与されるポイントが減ってしまった人も多いだろう。とはいえ、今後は若者層を中心にスマホ決済が伸びていくはずだから、それに使える通信会社系のポイントをしっかりためるのは悪くない。

 特にPontaの攻勢に注目している。今年から三菱UFJ銀行やSBI証券(2021年11月から)の取引でもたまるようになり、存在感を増しているからだ。もともとリアル店舗でたまる共通ポイントとしては、楽天ポイントより一日の長がある。PontaのIDを連携すれば、auユーザーに付与されるポイント、ローソンなど実店舗でためるポイント、ECでたまるポイントが合算でできる上に、金融取引での付与も加われば、無理せずともそこそこたまる。積極的に経済圏に参加するのもいいが、普段の生活に連動して自然にたまると、より望ましい。

 また、消費しやすいポイントという視点も忘れてはいけない。コンビニでもスーパーでも、カフェやファストフードでもいいが、自分が毎日のように支払いをしている店舗で使えるポイントが何かを考えてみる。

 大量にためたポイントで大物の支払いを丸ごとするのもいいが、日常の支出を、ポイントを使うことで節約するほうが、手持ちの現金を残すことにつながるからだ。

「ポイ活」の目的が家計費の節約なら、“いつもの店で使えるポイント”を確実にためるのが早道だ。たまりやすさや口コミにとらわれすぎず、「自分が使いやすいポイント」を選ぶこと。そして、ポイント経済圏にがちがちに縛られることなく緩くためればいい程度の余裕を持ちたい。

 ポイント長者は節約達人と100%イコールではない、と最初に書いたことをお忘れなく。