李在明氏は知事として2年前から京畿道で「親日清算プロジェクト」を立ち上げてきた。京畿道は「生活の中に深く根差す親日文化を清算したい」として、道内の有形・無形親日残滓調査に着手し、これに関する学術研究も外部に発注した。その結果、昨年8月、親日人物257人、親日記念物(記念碑など)161点、親日人物が作った校歌89曲などの調査結果を発表した。

 李在明氏の政治的信条の原点は、韓国は「親日勢力が作った国」ということであり、政治家として大統領候補として反日的な発言や行動を繰り返している。

「私を反日的と評価する方もいるが、私は日本を憎んだり日本国民に反感を持ってはいない。問題は保守右翼の政治集団だ」という。

 しかし、日本を保守右翼の国だという点から李在明氏の認識は間違っている。言論の自由を脅かしかねない言論仲裁法を改正しようとする韓国とは異なり、日本は民主主義国家であって、さまざまな人が自由な立場で発言する。

 日本が右傾化している、保守化しているというのは李在明氏のような韓国の一部政治家や言論が作り上げた虚像である。日本が防衛力を強化しなければならないと考えるのは、中国や北朝鮮の脅威が高まったからである。その現実を否定するところに韓国の誤りがある。

 元慰安婦や元徴用工に関し、「許しは加害者ではなく被害者がするもの」「反省的で未来志向的な行動をするように」求めている。しかし、日本は繰り返し、歴史問題に関する反省を述べている。それを受け入れようとしないのが韓国の活動家と一部の政治家である。

 李在明氏は日本が竹島の領有権を主張していることに対し、「いつか大陸に進出するとき、トリップワイヤ(仕掛け線)にするためではないか。日本に対し警戒を緩めてはいけない」と主張する人物である。