子どもは遊びで成長する。頭・心・身体の発達を促す、のりもの遊びの「効果」

成功体験がもたらす「できた!」と「やったね!」

中井 子どもたちが運動の楽しさを知り、「できた!」という成功体験を知り、そして生涯を通して心身ともに健康に生きる「人生の糧」を得るためのお手伝いをするのがアイデスの役割です。子どもが成長したときに、自分がなりたいものになる、夢を実現させるなどの原動力につながると思っています。

 夢を実現させるためには、ハードルを乗り越えるための努力が必要です。のりものは、ときには転んで痛い思いもしながら、乗りこなそうという努力ができるのです。

 一つの「できた!」という成功体験は、その次の「できた!」の下支えになり、次のチャレンジにつながる。その積み重ねが将来に影響を及ぼす。そのためには一定の怖さを伴いながらも、それを乗り越える努力を身体に刻み込めるのが、のりものの良さだと認識しています。

中村 大人が子どもに釣り合わないような高い目標設定をすべきではありませんが、一方でかんたんにクリアできる目標でも良くない。失敗を繰り返して、成功体験に至るプロセスが必要です。できなくて悔しい思いをしながらも周囲や大人ができている様子を見て、「自分にもできる」というモチベーションを高め、「できた!」に至る。その時、親やプレイリーダーは一言だけ声をかける。「やったね!」と。子どもの成長を促すには、その見定めが大切なのです。

中井 自転車教室で子どもがブレーキを掛けられるようになると、スタッフが子供とハイタッチするルールにしています。人見知りの子どももいますが、ハイタッチを通して仲間になるんです。そして子どもは「どうだ!」という顔つきをします。先生がおっしゃった時間、空間、仲間という3つの"間"を提供することで、子どもの「できた!」をプレイリードできるのだと思います。

 適度に成功体験を積み重ねるのと同様に、適度に失敗させることも大切です。子どもはハイハイから成長するにつれて目線が上がってきます。その目線に合わせてリスクを理解しながら遊ぶようになります。でも、いきなり目線を高くして遊ぶと、大失敗、すなわち大ケガにつながるリスクもあるのです。

 例えば、三輪車を経験せずに、いきなり自転車に乗ると、ころんだときに大ケガをしてしまうリスクが高まります。三輪車のときにバランスを崩したり、転んだりする経験がないと、いきなり目線が高くなってしまい、高くなったリスクがわからないのです。

中村 子どもが、いきなりハードルの高い遊びに挑んで失敗するケースは往々にしてありますね。本来であれば異年齢といって、子どもよりも少し上のお兄さん、お姉さんができていることを「やってみたい」と思って、少しづつ真似しながら体験するものです。子どもたちの中で作った遊びや決めたルールが伝承され、文化になっていくのが一番自然なのですが、今はその伝承が断絶しているので、大人が初めだけプレイリードする、3つの"間"を提供しなければいけません。

 プレイリードは、それほど理論的なものではありません。まずは生身の子どもと関わることから始めましょう。大人がお手本になる必要はありません。できなくてもいいのです。お父さんが自転車に上手く乗れなくてもいい。「一緒にやろうよ」と言ってできるようになれば、子どもはうれしくなるものなのです。

特集:INNOVATIVE PLAY for CHILDREN イノベーティブな「遊び」が、子供の成長を促す

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