――システム障害が起こったと聞いた。

「8月から一部店舗に導入した給与計算のシステムが、9月上旬になってデータ処理が集中したためにトラブルを起こしてしまったのは事実です。一部エリアに影響が出ましたが、具体的な内容や被害については回答を差し控えたい」

――アルバイト代などが支払われなかったのか?

「対策は講じています。加盟店には丁寧に説明をし、対処させていただいている」

――細見新社長となり、加盟店軽視が続いているという指摘がある。

「社長は現場を大事にしている。コロナで店舗には行けていないが、緊急事態宣言が明ければいつでも現場に行きたいという認識でいる」

――業績好調とされているが、コロナ前の水準には戻っていないと聞く。

「コロナ前の水準にはもう一つ(戻っていない)。クリスピーチキンやコンビニウェアなどのヒット商品がお客さまに受けているので回復に向かっている」

――サイネージ3000店舗という目標や、無人店舗1000店舗といった新規事業構想が加盟店を混乱させているのではないか。

「サイネージの設置に手間がかかるのは事実であり、説明を尽くしていく。無人店舗は(従来店舗が)出店できないエリアに、加盟店と相談の上で出す計画であり、加盟店と商圏が重なることはない。新規事業については加盟店に対して丁寧に説明していきたい」

 この9月に創業40周年を迎えたファミマ、彼らに突き付けられた課題は多い。