動画を撮影されながらのクレーム対応、どうすれば?

 それでは、動画を撮影されながらクレーム対応しなくてはならない場合、どのようにすればよいでしょうか?

 先に答えを言ってしまうと、しっかり対応できさえすれば、撮影されていたからといって、特段何かをすべきということもありません。きちんと状況把握に努め、毅然と対応すればよいのです。例えるなら、ドライブレコーダーで撮影されていたとしても「交通ルール」を守っていれば問題がないのと同じです。

 とはいえ、それが難しいのがクレーム対応。焦ったりパニックになったりしてしまうと、ネットで大炎上しがちな不用意な発言につながりますので、落ち着いて対応することを心がけてください。クレーマーは心のマウントを取るためにさまざまな手法であなたをパニックに陥らせようとしてきます。スマホで撮影するのも、いわばその作戦の一つなのです。

 もしもスマートフォンであなたの顔や身体を撮影してくるようであれば、あなた自身のプライバシーを守るために撮影を中断するよう要求してもよいのです。よくある悪いケースは、なんとか我慢しながら対応している間に、限界に達して激高してしまうこと。

「やめてください!」ともみ合ううちにスマートフォンを払いのける形になり、落として壊れてしまい器物損壊の加害者に……といった、こちらが不利になってしまう展開もあるのです。