プレスリリースによると、大豆をミンチ状に加工した生のミンチタイプ。適度な粘り気があり、いつものミンチ肉の替わりに幅広く利用できる。原料は「高オレイン酸の大豆」で、製法の特徴は「発芽大豆」を使っていることだという。

 価格は100グラム当たり138円。鶏胸肉のミンチに比べると高いが、牛豚合いびき肉よりは割安と、買い求めやすい価格設定になっている。この「大豆からつくったミンチ」は、日本で初めて代替肉が冷蔵販売された例となった。販売方法については特別扱いしないで、精肉コーナーに肉の一種として陳列されている。購入する年代の中心は30~40代で、売れ行きは順調。米国のように代替肉が本物の肉と並び、ごく普通に販売される時代が日本にも到来したわけだ。

 また、大手スーパーのイトーヨーカドーでは2021年6月、大豆やえんどう豆などを利用した世界初の焼肉用代替肉「NEXTカルビ1.1」「NEXTハラミ1.1」の販売をスタート。同商品は7月、石川県のイオンでも販売開始となった。

 製造しているのは2020年、東京(研究所は新潟県)に設立されたネクストミーツ。歴史は浅いが海外志向が強く、すでにアジア4カ国で展開し、欧米進出も狙う意欲的な代替肉スタートアップ企業だ。大手スーパーが今後、こうした代替肉をどのように扱っていくのか興味は尽きない。