「でもそれだけでなく、運動をコミュニケーションツールとして活用している部分もあります。ロスに〈ロサンゼルス・アスレチック・クラブ〉という由緒あるホテルがあるんですが、そこはジムが充実していてビジネスパーソンが互いに親交を深めていました。トレーニングの場ではある意味、本来の自分が出やすくなるので他人との垣根が取り払えるのかもしれません」

グーグルやスタンフォードが「プロ顔負け」のトレーニング施設を完備する真意『知性を鍛える究極の筋トレ』井谷 武井谷式「4つの基礎トレ」という実践法を皮切りに、欧米のフィットネス事情、運動が脳に及ぼす効果や神経科学的な運動と脳の基礎知識、筋トレの効果を上げる食事法などを網羅。マガジンハウス、1,540円。
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将来の可能性を増やす
スタンフォード大の取り組み

 企業やビジネスシーンだけでなく、学校教育の現場でも勉強とスポーツは常にセット。子どもの頃から運動することと教育は結びついている。欧米の有名大学では立派なトレーニング施設がもれなく備わっていて、学生たちは積極的に筋トレに励んでいるという。

「スタンフォード大学に見学に行ったときは、〝スポーツ一辺倒でケガをしたら終わり、ではリスクが高い、勉強もしっかりしておけばキャリアを摑み取れるので両方しっかり実践している〟と聞きました。将来の可能性を増やすために運動と勉強を両立させているんです。これこそ、日本人がもともと持っていた文武両道という考え方。僕は今こそ日本人に、そういう考えを取り戻してほしいと思っています」

(取材・文/石飛カノ)