ジョブズは、そんなアップルの創業者として知られているが、アップルコンピュータカンパニーの創立メンバーは他にもう2人いた。ギーク(オタク)肌のエンジニアで、創業のきっかけとなったコンピューターのApple Iや、その改良型でアップルの初期のビジネス基盤を築いたApple IIの設計者、スティーブ・ウォズニアック(ウォズ)。そして、Apple Iのマニュアル制作や最初のロゴデザイン(リンゴの木の下で本を読むニュートンの姿を描いたもの)を担当したロナルド・ウェインだ。ただし、ウェインは、野望に燃えたジョブズについていけず、10日余りで退社している。
また、法人化にあたっては、投資家のマイク・マークラを起業メンバーに加え、マークラが、彼の元同僚で半導体メーカーのナショナル・セミコンダクター出身のマイケル・スコットを経営のプロとして引き入れ、社長兼CEOとした。