世界の魅力的な「投げ合い・かけ合い祝祭」ベスト3

●ラ・トマティーナ【スペイン】

トマト投げの狂乱は約1時間トマト投げの狂乱は約1時間

 人口1万人ほどの小さな町ブニョールに、世界中から3~5万人もの人がトマトを投げあいに集まってくる、大人気祭り。1945年に、町での伝統パレードに乱入してきた若者にトマトを投げつけたのが始まりと言われています。今ではちゃんとしたルールが確立され、町の中心の広場で1時間という限られた時間で100~150トンのトマトをひたすら投げ合うことができます。ひたすら童心に返り、楽しめるお祭りです。

●オレンジ投げ合戦【イタリア】

400トンものオレンジが飛び交う400トンものオレンジが飛び交う

 中世の頃、横暴な領主に対して怒った民衆が施しにと配られた豆を投げ返したのが祭りの始まり。今では防御ヘルメットをかぶる領主軍団と、揃いの衣装を着た民衆軍団によるオレンジ投げで、その勝負を競っています。観光客は原則見学のみ。安全に見たければ設置された金網越しで、自分もその雰囲気に浸りたい場合は、赤いフリジア帽をかぶり(見学者の印)、流れオレンジが飛び交う中で……。ちなみに使われるオレンジは、わざわざシチリアから運んでくるそうです。

●ソンクラーン【タイ】

びしょ濡れ必須の水かけ合戦びしょ濡れ必須の水かけ合戦

 毎年4月、タイ新年(仏暦)を祝う行事がソンクラーン。

「相手に敬意を払う」意味でかけていた水が、いつしか激しくなり水かけ合戦のようになって、世界中のお祭りフリークが注目。この時期、バンコクやチェンマイはもちろん、田舎に行っても、そこら中から水鉄砲、バケツ、ホースで水が降ってきて、全身びしょ濡れ間違いなし。バイクやトゥクトゥク、さらに窓を開けたバスに向かっても水がかけられるほどです。水鉄砲やバケツを持って、参戦して、思い切り盛り上がるのがおすすめです。