直感的には、交通事故率が高そうなB国に怖いイメージを持ちます。B国に住んでいる4人に1人は事故に遭っていると感じますが、A国では、事故が起こるのは稀なケースだと安心しませんか?

 ただし、「1日あたり」と「死ぬまでに」、「0.001%」と「4人に1人」では直接的に比べられません。人生80年で計算してみましょう。すると、A国とB国の事故率、実はほぼ同じだったのです。

 数字トリックはまだまだあります。もうひとつ、お買い物の例で考えましょう。値段が1万円のある商品がありますが、C店とD店では割引率が違いました。どちらが安くなるでしょうか。

【C店】75%OFF
【D店】70%OFF。さらにレジで15%OFF

 どちらも割引後の値段はいくらでしょうか。