東京五輪世代に刺激を受け
ワールドカップイヤーを見据える

 アジア最終予選で1勝2敗と出遅れた後、3連勝をマークした日本は、サウジアラビア代表に次ぐグループBの2位に浮上して、年内の戦いを終えた。

 巻き返しに転じた過程では、田中碧、守田英正、山根視来と川崎で同じ時間を共有した選手が活躍。試合には絡まなかったものの、谷口彰悟と旗手怜央も招集された。

 東京五輪では、三笘自身は開幕前に負傷したこともあって不完全燃焼に終わった。今回のオマーン戦では、共に戦った東京五輪世代から、冨安健洋と田中が先発フル出場し、中山と自身も途中出場している。

 特に10月のオーストラリア戦で先発に抜てきされ、先制点となる代表初ゴールを決めた田中を強く意識しながら、三笘は来るワールドカップイヤーを見据える。

「碧の活躍はもちろん刺激になっていますし、僕ら東京世代がもっともっとやらなきゃいけない、というのは常々みんなでも言っていること。これからどんどんスタメンを担っていけるような選手が増えていけるように、僕も頑張っていきたい」

 ヨーロッパ組を含めた全員が次に顔を合わせるのは来年1月下旬。森保監督が重視する経験や序列に風穴を開け、覆す可能性を秘めたインパクトを残した三笘は再びベルギーの地に戻り、世代交代を担う旗手としてさらに心技体を磨いていく。