その結果、ファイザー社製ワクチンを2回接種した場合でも、第4波初期におけるワクチンの感染予防効果は33%にとどまり、他の変異株に対する感染予防効果よりも大幅に低下することが明らかになった。また、同ワクチンを2回接種した場合の入院予防効果は70%であることも判明した。研究グループはこの結果について、「デルタ株が流行したときの同ワクチンの入院予防効果は93%だったので、低下してはいるが、十分な効果があるといえる範囲だ」との見方を示している。

 これに対して、米国の非営利研究施設であるスクリプス研究所のEric Topol氏はUSA Today紙に対して、「入院予防効果が70%というのは明らかな低下であり、十分とは言えない。また、さらに多くのオミクロン株感染者を対象に調査しても、この70%という数字が維持されるのかどうかも不明だ」と懸念を示す。

 今回の研究ではこの他にも、18歳未満の若年者がオミクロン株に感染した場合には、D614G変異を持つ欧州株が流行した第1波に比べて合併症による入院リスクが20%上昇することも判明している。ディスカバリー・ヘルスのCEOを務めるRyan Noach氏は、「現段階で心強いのは、入院率の推移が比較的平坦なことだ。このことは、第4波の重症化率が低いことを示唆している」と述べている。それでも同氏は、「とはいえ、オミクロン株が感染拡大を続ければ、南アフリカの医療システムが逼迫する可能性はある」と警戒を示している。

 Noach氏は、「第4波での新規感染者の増え方は、これまでの波よりも急激だ。国のデータから、第4波の最初の3週間で、新規感染者および陽性率の双方が指数関数的な増加を示している。つまり、オミクロン株は感染力が高いため、感染が急速に拡大しているということだ」と指摘している。(HealthDay News 2021年12月14日)

https://consumer.healthday.com/b-12-14-omicron-resists-vaccines-more-but-causes-less-severe-disease-study-2656024787.html

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