後場に注目すべき3つのポイント~米雇用統計前に実質金利はさらに上昇

1月7日 12時21分
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7日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続落、米雇用統計前に実質金利はさらに上昇
・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速
・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がオムロン<6645>

■日経平均は続落、米雇用統計前に実質金利はさらに上昇

日経平均は続落。92.63円安の28395.24円(出来高概算6億6000万株)で前場の取引を終えている。

6日の米株式市場でNYダウは続落し、170ドル安となった。5日に公表された昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて、引き続き金融引き締めへの警戒感がくすぶった。週間の失業保険申請件数の増加や、12月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数の予想下振れなども嫌気された。一方、ハイテク株の一角には押し目買いが入り、ナスダック総合指数は-0.12%。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+0.75%となった。前日に844円安と大幅下落した日経平均も、本日は自律反発に期待した買いが先行して223円高からスタート。朝方には28813.09円(325.22円高)まで上昇する場面があったが、今晩の米12月雇用統計の発表を前に一段と上値を追う動きは限られ、前場中ごろを過ぎるとマイナスへ転じた。

個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が2%超下落しているほか、川崎汽船<9107>やファーストリテ<9983>が軟調。ソニーG<6758>や東エレク<8035>は小安い。米市場で電気自動車(EV)株が売られた影響からか日本電産<6594>や三井ハイテク<6966>の下げが目立ち、業績下方修正の4℃ HD<8008>も売り優勢。また、シンプレクスHD<4373>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、ソフトバンクG<9984>が2%近い上昇。投資先の中国アリババ集団などの株価上昇が買い材料視されているようだ。米金利上昇を受けて三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といった金融株が堅調で、NY原油先物相場の上昇でINPEX<1605>なども買い優勢。また、通期決算及び中期経営計画を発表したネクステージ<3186>が東証1部上昇率トップとなっている。

セクターでは、電気機器、サービス業、陸運業などが下落率上位。一方、銀行業、鉱業、鉄鋼などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は29%となっている。

本日の東京市場では朝方こそ自律反発期待の買いが先行したが、日経平均は-0.33%、東証株価指数(TOPIX)は-0.41%で前場を折り返した。前日のNYダウが下落したとはいえ、アジア市場で香港ハンセン指数や上海総合指数が上昇しているのを見ると、相変わらず日本株の軟調ぶりが目立っている。日経平均の日足チャートは、下降する5日移動平均線に上値を抑えられ、連日で長めの陰線を引く形。金融株や市況関連株の一角が上昇しているが、東証1部銘柄の6割強が下落しており、引き続き中小型グロース(成長)株の下げが目立つ。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円あまり。米雇用統計の発表や3連休を控えたタイミングながら、日中値幅が大きいだけに前日並みの水準となっている。

新興市場ではマザーズ指数が-1.96%と5日続落。こちらは日経平均に先んじてマイナスへ転じた。連日で取引時間中の昨年来安値を更新しており、前日も述べたとおり2020年5月以来の安値水準となっている。時価総額トップのメルカリ<4385>こそ底堅く推移しているが、その他主力IT株は全般軟調。売買代金上位ではFRONTEO<2158>が5日続落している。個人投資家のセンチメントや資金余力の悪化は鮮明で、日本株の弱さの一因となっているのかもしれない。

他に考えられる要因としては、日本国内における新型コロナウイルス感染者数の増加などといったところか。東京都の新規感染者数の推移は4日151人、5日390人、6日641人となっている。前日の先物手口を見ると、クレディ・スイス証券やJPモルガン証券、BofA証券といった外資系証券が日経平均先物を売り越していた。本日も陸運株や旅行関連株の一角が軟調で、感染拡大への警戒感が窺える。もっとも日本株の評価が高まらない根本的な理由は別にあるかもしれないが、そのあたりの議論は別の機会にしたい。

さて、6日の米市場では原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI2月物)が一時80ドル台まで上昇した。産油国カザフスタンの政情不安などが取り沙汰されたが、このところ原油需要増加への期待が高いことも背景にある。こうした動きの一方、期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.46%(-0.07pt)とさらに低下した。金利は短期の年限を中心に上昇し、10年物国債利回りは1.72%(+0.02pt)。一時1.75%と昨年3月以来の高水準を付けた。

セントルイス連銀のブラード総裁は6日、「早ければ3月のFOMCで政策金利の引き上げを開始することが可能で、その後インフレ対応における次のステップとしてバランスシート縮小に着手することもあり得る」などと述べたという。FOMC議事要旨に続き、ブラード氏の発言がFRBの「インフレファイター」ぶりを意識させたとみられる。

これらを受け、名目金利から期待インフレ率を差し引いた実質金利の上昇が続く形となっている。株式市場では米ハイテク株などの押し目買い意欲の根強さが窺えるものの、逆風が止んだとは言えない。今晩発表される12月雇用統計を受けてこうしたトレンドが続くのか、あるいは転換点となるのか見極めたいところ。なお、市場予想では12月雇用統計について、非農業部門雇用者数が前月比44万人あまりの増加(11月は21万人増)、失業率が4.1%(同4.2%)、平均時給が前月比0.4%増(同0.3%増)になるとみられている。

■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速

7日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り、115円台中心の値動き。仲値にかけて国内勢によるドル買いが強まり、一時116円05銭まで値を上げた。ただ、買い一巡後は失速し、再び115円台後半に値を下げた。日経平均株価は続落となり、株安を嫌気した円買いも観測される。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は115円83銭から116円05銭、ユーロ・円は130円82銭から131円05銭、ユーロ・ドルは1.1290ドルから1.1300ドル。

■後場のチェック銘柄

・エスポア<3260>、ロードスターキャピタル<3482>など、4銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がオムロン<6645>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・日・12月東京都区部消費者物価指数(生鮮品除く):前年比+0.5%(予想:+0.5%、11月:+0.3%)
・日・11月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比0.0%(予想:+0.5%、10月:+0.2%)
・日・11月家計支出:前年比-1.3%(予想:+1.2%、10月:-0.6%)

【要人発言】

・鈴木財務相
「為替市場の動向、日本経済への影響を注視」
「為替の安定は重要だと認識」

<国内>
特になし

<海外>
・15:45 スイス・12月失業率(予想:2.7%、11月:2.5%)
・16:00 独・11月貿易収支(予想:+128億ユーロ、10月:+127億ユーロ)
・16:00 独・11月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、10月:+2.8%)


(フィスコ)

【※関連銘柄の株価チャートはこちら!】
◆ファーストリテイリング(9983)
◆オムロン(6645)
◆レーザーテック(6920)
◆川崎汽船(9107)
◆ソニー(6758)
◆東京エレクトロン(8035)
◆日本電産(6594)
◆三井ハイテック(6966)
◆ヨンドシーHD(8008)
◆シンプレクス・ホールディングス(4373)
◆ソフトバンクG(9984)
◆三菱UFJフィナンシャルG(8306)
◆三井住友フィナンシャルG(8316)
◆国際石油帝石(1605)
◆ネクステージ(3186)
◆メルカリ(4385)
◆UBIC(2158)
◆エスポア(3260)
◆ロードスターキャピタル(3482)

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●上がる株&下がる株は?
「半導体の春、私鉄の冬は継続」
●ドル円など為替は?
「ドルもユーロも円安継続が濃厚」
●上がる投資信託は?
「米国株型の人気は止まらず定番型も売れ筋に」
●相場を読み解くキーワード
●2つの不安をズバッ!
資源価格&中国経済はどうなる

◎第2特集
2022年新春
人気の買っていい10万円株は106銘柄!
株500+Jリート14激辛診断

●儲かる株の見つけ方
・旬の3大テーマから見つける
・「前四半期で増収増益の株」
・「年初の株価から3割超上昇中の株」
・「3期連続で増配の株」

●5大ランキング
・アナリストが強気な株
・第2四半期の進捗率が高い株
・配当利回りが高い株
・初心者必見の少額で買える株
・理論株価よりも割安な株
・セクター別の株式指標平均を分析

●2022年秋のイチオシ株を公開
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート

●気になる人気株
大型株 /新興株/Jリート

◎別冊付録
上場全3834社の最新理論株価
増益割安株は1421銘柄!

◎第3特集
10倍株や利回り9%超の株も
人気の米国株150&オススメ診断
●代表株を定点観測!
●GAFAM+α(テスラ、エヌビディア、ネットフリックス)
●いま買いのオススメ高成長株&高配当株
●だれもが気になる人気株ナスダック株&
ニューヨーク証券取引所株

●買い×売り診断
3カ月先の相場をプロが先読み!
NYダウ&ナスダック指数予測

◎第4特集
儲けた&損した読者が大集合!
2021年を総括! 株の大反省会

●米国株が初ランクイン!
「儲けた株」オリックス、トヨタ、テスラ
●悲痛なぼやき多数!
「損した株」日産、日本郵政など

◎人気連載もお楽しみに!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●自腹でガチンコ投資!AKB48ガチ株バトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活! 
●株入門マンガ恋する株式相場!
●どこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」

 


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