「意外なことを知っているので、『それどこで覚えたの?』と聞くと、『サバイバルだよ、ここに書いてるよ』と、ページを見せてくれたりします」

 今は寝る前の読み聞かせでも、お母さんに「サバイバル」をリクエストしているという。

 千葉県の小学1年生、にこちゃん(7)のお宅には、「サバイバル」シリーズ、「歴史漫画タイムワープ」シリーズが全巻そろっている。にこちゃんのお母さんに話を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「最初は、小学5年生の上の子のために買ったんです。そうしたら、にこのほうが夢中になって、あっという間に読み切ってしまいました。今は家にある『サバイバル』のなかから、目についたものを毎日10冊くらいは読んでますね。こんなにハマるとは思いませんでした」

地下鉄のサバイバル (1) 科学漫画サバイバルシリーズ 77 『地下鉄のサバイバル1』
ゴムドリco. 文/ 韓 賢東 絵
定価1320円

 一日中読んでいるので、お母さんが「そろそろ寝たら?」「早くごはん食べて」と声をかけるほどだという。

 にこちゃんが身につけた知識は、家族にたびたび披露される。あるとき、家族でテレビを見ていると、画面にワニが登場。するとすかさずにこちゃんは、「ワニってどこで卵を産むか知ってる?」と、ワニの生態を話してくれたという。

「木曽義仲の恋人の巴御前について教えてくれたこともあって、私もあまり知らないのにと驚きました。教科書だと身につきづらい知識も、漫画だと自然に覚えてしまうみたいです」(にこちゃんお母さん)

 この12月にこちゃんが取り組んだのが、サバイバルシリーズの最新刊『地下鉄のサバイバル1』のキャンペーンのチャットクイズ。全5問の地下鉄クイズに正解すると、主人公たちと一緒に写真が撮れる、というものだ。

「『地下鉄のサバイバル1』を何度も読み返したり、電車に詳しい上の子に質問したりして頑張っていました」(同)

 本よりもスマホが好き……というお子さんは、「チャットクイズ」から始めてみるのもいいかもしれない。

(取材・文/ジュニア編集部・野村美絵)

AERA dot.より転載