2039年には、放漫財政を繰り返してきた日本の財政は崩壊、少子高齢化のインパクトに耐え切れなくなり年金も崩壊し、生涯現役社会が訪れます。

 2041年には、こうした混乱の中から這い上がろうとする人が現れ、スタートアップ企業が急増してきます。

 そして2043年には、メンバーシップ型雇用に固執してきた日本企業が完全に消えてなくなり、ついに「サラリーマン」が消滅します。つまり、日本国民はすべて何らかの専門性を持ったプロフェッショナルに生まれ変わります。

必要なのは「サラリーマン」から
「プロフェッショナル」への切り替え

 こうした激動の時代を生きていくために、私たちは何をすればいいのでしょうか。

 周到な準備が必要なことは言うまでもありません。しっかりとしたキャリア・ビジョンを持ち、それに向かって日々懸命に努力していくことが必須です。

「サラリーマン」生活に慣れてしまった私たちにとって、特に重要なことは、「サラリーマン」マインドから、「プロフェッショナル」マインドへの切り替えでしょう。

 このたび私が書いた書籍『2040年「仕事とキャリア」年表』では、日本の先をいくアメリカのジョブ型雇用とはどういうものかを紹介し、そのうえで、前述したように今後20年間の日本企業における仕事とキャリアの変化を予測しています。これから20年の激動の仕事の未来に不安を感じている方、それを何としても生き抜いていこうと考えている方は、ぜひ手に取っていただければ幸いです。

 本連載では、本の一部から転載する形で、ジョブ型雇用の具体的な特徴と、日本型雇用の問題点について述べていこうと思います。