自己防衛のために「パスワードは複雑に」
「同じものを使い回さない」

 当たり前だが、不正アクセスされないようにきっちり自己防衛する必要がある。パスワードはランダムな英数字で、大文字小文字を混ぜ、@や$といった記号も使うと推測されにくく、不正アクセスの可能性も極限まで抑えられる。

 そして、次に重要なのが、パスワードを使い回さないこと。すべてのサービスで異なる文字列のパスワードを設定する必要がある。もし同じ文字列を使い回した場合、利用しているサービスのどれか一つが情報漏洩を起こした場合、その情報を入手したサイバー犯罪者は他のサービスにも不正アクセスできるようになってしまうからだ。

 複雑な文字列のパスワードを、利用するサービスの数だけ管理するのには手間がかかる。メモ帳やExcelに書き込むのもいいが、そのファイルをどうやってセキュアに守るか、というのも難しい。

パスワード管理ソフトは
有料のサービスをおすすめする理由

 そこでオススメなのがパスワード管理ソフトだ。アカウント情報を暗号化してクラウドに保存してくれるので、安全に保護できる。マルチプラットフォームに対応しているサービスなら、オフィスでも自宅でも移動中でも、手軽にWebサービスにアクセスできる。

 パスワード管理ソフトは最重要情報であるアカウントとパスワードを記録するソフトなので、セキュリティはよくチェックしておきたい。基本的には、実績のある有料サービスを利用することをおすすめする。無料プランだと何が起きるかわからない。以前は使えていた機能をどこかのタイミングで無効にしたり、エクスポートできなくして情報をロックしてしまったりといったケースもあるので、これだけは無料サービスに飛びつかないほうがいい。

 もちろん、セキュリティツールを提供しているトレンドマイクロやノートン、@niftyなどのISPが提供しているパスワード管理ソフトでもいいだろう。